アガサ/愛の失踪事件

推理作家アガサ・クリスティが実際に11日間にわたる謎の失踪をした事件を克明に綴った作品。

1926年12月3日。アガサ・クリスティ(ヴァネッサ・レッドグレーブ)は自宅から突如、謎の失踪を遂げる。彼女の乗っていた車が沼のほとりで発見されるが行方は杳として知れず、やがて失踪当日の朝、愛人問題でアガサと口論した夫アーチー(ティモシー・ダルトン)に妻殺しの容疑がかかる。失踪前日に開かれた彼女の新作「アクロイド殺人事件」の出版パーティに出席していた新聞記者ウィーリー・スタントン(ダスティン・ホフマン)は独自に彼女の行方を追うが…。


ダスティン・ホフマンが好きなんで観た。アガサ・クリスティのミステリも好きだったので観た。ミステリの女王が実際に謎の失踪事件を起こしてるですって!興味津々。なのでおこちゃまKOROは従姉にせがんで連れて行ってもらった。どんな趣味のおこちゃまだ。まぁそれはおいといて。

クリスティが何故失踪したかというと、夫の裏切りにあってショックを受けたから。なので嫌がらせをしてみた。それだけらしい。夫のアーチボルトが妻は失踪していた11日間の記憶はないと発表し、アガサ自身もその件に関して何のコメントも発してないので真相は闇ですが。デモ、発見された時に彼女は偽名を使ってて、その偽名からして嫌がらせ臭ぷんぷん。ミステリの女王を怒らせるとコワイですね。

かなり有名な事件なので普通だったら映画の題材にならないんでしょうが、ミステリ界の女王アガサ・クリスティが実際に起こしたとなると、やっぱり映画になっちゃうんでしょうね。特に目新しい事実もないし、大胆な解釈もないですが1920年代を忠実に再現したセットがとても雰囲気があってヨイ。その年のアカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞しているだけあって衣装も素晴らしい。

それにしても主演2人の身長差が激しく気になる。ヴァネッサ・レッドグレーブって身長180センチですよ。愛しいダスティン・ホフマンはIMDbでは170センチとなってますが、絶対ナイ。165センチあるのかも疑わしい。2人のダンス・シーンはちょっと笑えた。しかし、ヴァネッサ・レッドグレーブって顔はゴツいは、やたらと手足がひょろ長いはで、全然美人じゃないのに妙に気品がある女優だなぁ。ダスティン・ホフマンの抑えた演技もヨカッタけど、この作品のしっとりした雰囲気は彼女の存在によるところが大きい。あまり話題にならなかった作品ですが、美しい映像と主演2人の演技が素晴らしい佳作です。
1979年/イギリス/98分/監督:マイケル・アプテッド
AGATHA

「女性上位キスシーン」
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