1979年、人類はエイリアンと遭遇。1986年、それは永遠に去った。1992年、今度は人類が危ない。あいつが戻って来た。
「エイリアン2」のラストで地球への帰途に着いたスラコ号の船内に実はエイリアンが隠れていた!
アチェロンから辛くも救命艇で脱出したリプリー(シガニー・ウィーバー)。しかし人工冬眠で眠っている間に起きた突発事故により、囚人惑星フィオリーナ161へ不時着。囚人ディロン(チャールズ・S・ダットン)らに迎えられたリプリーは一緒に脱出したニュートとヒックスが死んでいたことを知らされる。2人の死を知り、深い悲しみにくれるリプリーだったが、事故に不審を抱いた彼女は医師のクレメンス(チャールズ・ダンス)にニュートの検死を依頼する。検死の結果は特に異常はなく安堵するリプリー。シラミ蔓延のため囚人たちと同様に丸坊主にされ、労働矯正施設に収容されたリプリーに女に餓えた男たちの視線が始終まとわりつく。一方、工場の片隅で一匹の犬が苦しんでいた。やがて、その犬の口が裂け…。逃げ場ナシ、武器ナシの状況下でエイリアンとリプリーの死闘がまた始まる!
あ、そうですか。エイリアンがまたも現れちゃいマシタか。監督交代劇などいろいろ揉めたらしいですが、あまりにも先が読めてしまう展開。リプリー以外、全く影の薄いキャラ。肝心のリプリーも前作の「オラオラオラ〜」って勢いがないケド。やたら暗くて死生観たっぷりなカンジだけど。それとリプリーの×××シーンなんて観たくない。第一、どうしてそうなるの?スキンヘッドになってそれなりに頑張ってるリプリーですが、なんだかなぁ。あの×××シーンのリプリーの表情に納得しかねるんだよなぁ。大体、冒頭でニュートとヒックスが「死んでました」とあっさり片付けられたことに呆れマシタよ。リプリーが決死の思いで守り抜いたニュートと、共にエイリアンと戦うことで距離が縮まったヒックスをあっさり死なせるとは。どういこうことやねん!ひどい、ひどすぎる。KOROちゃん非常に憤慨。
デヴィッド・フィンチャーのデビュー作となった当作品。彼独特の光の使い方はこの作品で既に見受けられるワケですが、フィンチャーは「エイリアン」シリーズにこれっぽっちも愛情を感じていなかったのではないかと思う。彼にリドリー・スコットやジェームズ・キャメロンが作り上げた「エイリアン」というものを引き継ごうなんて気持ちはさらさらなかったのではないかと。どうもそういったものが端々に感じられて「これってホントに“エイリアン・シリーズ”なのか?」って気持ちが拭い去れなかったのよねぇ。
とにかく冒頭の展開のおかげで前作「エイリアン2」のストーリーが台無しになるわ、とんでもラストのせいで性懲りもなく作られた「エイリアン4」のストーリーもあれれなコトになってしまってるというアイタタ作品です。あ、「エイリアン4」を作ったのがそもそも蛇足というものか。なんだよアレは。観たけど。えぇ、もちろん「エイリアン4」も観ましたよ。クソと判っていながら何故観たのかですって?愛するダディ、ロン・パールマンが出てるからに決まってるじゃない!ふんッ!ほっといてちょうだい。
1992年/アメリカ/115分/監督:デヴィッド・フィンチャー
ALIEN3