事件の真相を求め、外交官・黒田がイタリアを駆ける。
フジテレビ開局50周年記念作品。
クリスマス目前のローマ。イタリアでのテロ予告を受け、一人の男がローマに降り立った。その男の名は黒田康作(織田裕二)。外交官である彼は外務省の上司である片桐からの命を受け、テロから邦人を守るために派遣されたのだった。
G8外務大臣会合へ出席する川越外務大臣(平田満)のイタリア訪問の準備に追われる大使館の職員たち。そんな中、美術館で一人の日本人少女が誘拐される事件が起きる。単なる営利誘拐なのか。それともテロの序章なのか。黒田は少女の母である紗江子(天海祐希)にかかってきた犯人からの電話を代わりに受けた際に少女の父親だと名乗ったことから、事件に巻き込まれていくことになるのだが─
イタリアでも繋がるドコモ携帯最強!「アンタがいるってことは派手なことが起きるってことだろ?」というセリフのためだけに特別出演した福山雅治に乾杯!以上、感想終わり。…相変わらず早い。早すぎる。とんだ早漏ヤローだな、まったく。いかん。日本で唯一、名前で客が呼べる男、織田裕二の作品でいきなりお下劣発言しちゃった。ソーリー、ソーリー←反省の念ゼロ
え〜と。ぶっちゃけ織田裕二作品で今までKOROのツボにハマった作品がないんですが、この作品はよくチェックしてる映画批評サイトで大絶賛なトコとボロカスに書いてたトコと評価が真っ二つに分かれておったので、ちょっと気になり観た。で、鑑賞後のミーの感想はと申しますと。なんだ、これは。なんなんだ、これはッ。
まずね、黒田が終始、苦虫噛み潰したような顔してるのがイヤ。仕事に徹し、情に流されない男を表現しようとしてるのか。それとも単に織田裕二が加齢のせいで口角が下がりまくって、そんなつもりはないのに仏頂面に見えてしまってるだけなのか。徹頭徹尾、ツッコミどころ満載でそういう意味では楽しめたケド、サスペンスミステリーというジャンルからすると、こりゃダメだわ。誰がOKを出したんだと真剣に問い詰めたいくらいクソ。犯人たちの動機、犯行計画のテキトーさ。ローマ中の○○システムを○○しちゃうという大層なコトをするのに詰めは原始的でワロタ。というか、そもそも○○が落ちてるのに○○○出来るワケがない。大事な○○ュ○ティ○ス○ムに○P○さえ準備してないのも真剣に有り得ん。
そして黒田がストーリー終盤に見せる驚きの行動。冗談かとオモタわ。あんなコトしといてお咎めナシなのッ。有り得ねぇって。そんな黒田を○○○○するイタリア警察も有り得ねぇって。第一、なんで警察が外交官を○○んだよッ。サッカー同好会に入んない?とか誘ってるワケじゃないだろうがッ。黒田に負けず劣らず紗江子さんもぶっとんでおりマス。ニホンのお母さんは切羽詰るとナニしでかすか判らないですなぁ。ホント怖いわぁ。つ〜か、どうしてそんなもん持って入れるんだよ!イタリアの○○システムを舐めてんのかよッ。…フジTVは開局50周年記念にぶっとび作品を放ってきたのか。ある意味、伝説だなぁ。スゲェよ、亀P。頭おかしすぎるよ。
ストーリーは壊滅的だし、主演2人の織田裕二と天海祐希がスクリーン越しにでもお互いに嫌い合ってる空気が伝わってきて2人が抱き合うシーンなんて寒気がしましたわ。次の瞬間、お互いの首を絞めあうんじゃないかって。あ、そういえば。サスペンスミステリーとしては徹底的にダメですが、ホラーとしては非常に見応えある作品デシタ。娘を誘拐されて錯乱した天海祐希が必死に娘を探すシーンなんて鬼気迫っててKOROたん、ガクガクブルブルでした。娘の持ち物を警察と検分するシーンの怖さったら、もう。天海祐希の「アァァァァ〜ッッ」って喚きっぷりが「呪怨」の伽椰子以上に不気味デシタ。
タイトルにアマルフィってついてるケド、アマルフィという都市はストーリー後半にちょっと登場するだけで、しかも全然ストーリーには絡んでなかったりする。ついでに空撮がピンボケだった。ホントになんだ、これは。なんなんだ、これはッ。ツッコミどころを全て羅列したら原稿用紙10枚分でも足りないので、もうやめときますわ。序盤のテロ予告とか内通者がどうとかいう投げっぱなしの伏線とか。サラ・ブライトマンの使い回し映像とか。そのサラ・ブライトマンの歌声に合わせるかのようにスローモーションになる犯人たちの姿とか。もうイヤだ。
2007年/アメリカ/104分/監督:西谷弘
アマルフィ 女神の報酬
2010.09.20記