アメリカン・グラフィティ

俺たちの青春がここにある!

1960年代のサンフランシスコ郊外の町を舞台にハイスクールを卒業して東部の大学へ進学する若者達の出発前夜を、数々のエピソードと当時のヒットナンバーで綴った今も輝く青春映画の名作。

1962年、カリフォルニア北部の小さな町。カート(リチャード・ドレイファス)とスティーヴ(ロン・ハワード)は17歳。明日は東部への大学進学が決まった2人が町を離れる日。故郷での最後の夜を楽しく過ごそうと、仲のいいテリー(チャールズ・マーティン・スミス)とビッグ・ジョン(ポール・ル・マット)を誘い町に繰り出す彼ら。カーラジオからはボリュームをめいっぱいに上げたロックンロールが鳴り響く。町のチンピラ・グループに絡まれたり、ドラッグ・レースを挑まれたり、カートが金髪美人に一目ぼれしたりと大騒ぎの一夜を過ごす。しかし、やがてそれぞれの決意を胸に秘めた朝がやってくる。


今では監督として活躍しているロン・ハワード(アポロ13、身代金、ダ・ヴィンチ・コード)やリチャード・ドレイファスが出演。当時はビッグ・ジョン役のポール・ル・マットが一番スターになるだろうと思われてたようですが、この作品以降はあまり活躍せず。カッコよかったのになぁ。1974年の作品ですが、今でも青春映画といえば必ずタイトルが出てくる作品だと思われマス。たった一夜の出来事をとりとめもなく描いているだけなんだけど、これがいいのよ。いろんな出来事があるのよ。どれも他愛もないといえば、それまでなんだけど。それが青春なのよ!スンマセン、ロマンスものと青春ものは不得手なもので気の利いた感想がこれっぽっちも浮かびません。デモ書く。

流れる音楽がどれも1962年当時のヒット曲で、誰もが一度は聴いたことのある名曲ばかり。登場人物も一人一人のキャラクターが生き生きしてて観ていてヨロシイ。失われてしまうからこその眩い輝き。それが青春ッ!あ〜ご老体で先天性寄る年波のKOROにもそんな青い日々があったのかなぁ。遠い目。

しかし、アメリカの若者は贅沢ですな!だって17歳なのにカートはシトロエン、スティーヴは58年型シボレーに乗ってますよ。16歳のテリーはベスパですけど。それでも贅沢だ。ミーが17歳の時なんてママチャリさえ持ってませんよ?徒歩が基本でしたよ?そんなワケで観ていて楽しいのは楽しかったケド、すごくアメリカが遠い国に感じた作品でもある。日本の青春時代とえらい違い。「あ〜こんなだったよね、私達の青春時代も。懐かしいわぁ」と共感出来る日本人は皆無かと思う。アメリカ限定青春映画。

それでも夜が明けてそれぞれが新しい目的に向かって表面上はさりげなく、けれど強い決意で旅立っていくラストにはホロリとした。
1973年/アメリカ/110分/監督:ジョージ・ルーカス
AMERICAN GRAFFITI

「老け顔R・ドレイファスがどう見ても10代に見えない。ひっそり出てるH・フォードも」
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