実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドを描いたアメリカン・ニューシネマの傑作。
1890年代の西部。「壁の穴強盗団」のリーダー、ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)と銃の名手サンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)は列車強盗を繰り返し、ついに業を煮やした鉄道会社が雇った刺客に狙われる破目に。2人は執拗な追っ手から逃れるため、キッドの恋人、エッタ(キャサリン・ロス)と共に南米ボリビアへと向かうが…
若かりし頃のポール・ニューマン&ロバート・レッドフォード主演の西部劇。といっても西部劇、西部劇してるワケではなく軽快なタッチで描いたポップでモダンな西部劇。う〜む、ポップでモダンて。とんでもなく陳腐な表現にしか聞こえない。訂正。ナウでヤングな西部劇です。…スンマセン、ボキャブラリーが貧弱かつ旧時代なものですから。
とにかくミーのとんでもボキャブラリーはおいといて。ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド。キターーーーッですよ!←ヤケ。かっこよすぎますよ。ポール・ニューマンの澄んだ水色の瞳にウットリですよ。ロバート・レッドフォードもカッコイイが、ミーは幼少の頃より渋いオヤジフェチなので元祖ハンサム・ガイのロバート・レッドフォードより、断然ポール・ニューマン派なのです。「スティング」だってフッカーよりゴンドーフ。ステキ。
あ、ヒロイン役のキャサリン・ロス。KORO的にはいただけん。ミーはタレ目なお姉ちゃんは好みじゃないんだよ。どっからどう見ても彼女はパンダコパンダの子パンダにしかミーの目には映らないんだよ。まぁ有名な自転車の2人乗りのシーンの時は「雨に濡れても」という名曲のおかげもあってか、「可愛いかも?」と錯覚しかけましたケド。あくまでもパンダ的に可愛いというレベルですが。キャサリン・ロスのことはどうでもいいのよ!
西部劇にもアメリカン・ニューシネマにも特別な思い入れはないケド、この作品はそういうジャンルに関係なくイイ。ホントに主演の2人が輝いている。2人がいかに信頼しあっているかというのが、どのシーンからも伝わってきて友情というこの作品のテーマが素直に心を打つ。友情パワー万歳ッ!ラストはあまりに鮮烈。同じアメリカン・ニューシネマの「俺たちに明日はない」もラストはこの作品と同じようなシチュエーションなのに、何故か鑑賞後の印象は決定的に違う。こちらはあくまでも暗示的だしね。それに破滅的でありながら、悲壮感のないブッチとサンダンスによるところが大きいかも。
ブラピ、ブラピな世の中(整形したい理想の顔1位)だけど、この作品のロバート・レッドフォードを見たらブラピも霞むわ。時々ブラピはとんでもなく疲れたゴリラ顔になることがあるけど、レッドフォードはどこから見てもイイ男。真正面も横顔も後頭部でさえも。これが二枚目?ハンサム?映画スター?ですよ。デモ、やっぱりポール・ニューマンが好き。時折見せる、やんちゃな表情がナイスガイ(死語)。西部劇ということで敬遠されてる方、勿体ない!イイ男が2人も出てますよ!それだけでも観る価値アリですよ!邦題が作品の雰囲気に非常に合っているのもヨイ。
1969年/アメリカ/112分/監督:ジョージ・ロイ・ヒル
BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID