エンド・オブ・デイズ

悪魔(サタン)復活―人類に下される“最後の審判”

1999年12月31日、千年紀最後の日にサタンは復活。世界を支配する為に必要な運命の元に生まれた女性を執拗に狙うサタンと彼女を護ろうとする元刑事の壮絶な戦い。

1999年、大晦日目前のニューヨーク。警備会社で働く元刑事ジェリコ・ケイン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、暴漢に妻子を殺された過去に苦悩しながらも日々の生活を送っていた。そんな彼がある日、依頼人である株屋を狙撃した犯人を追い詰めることに成功するが、その男は「悪魔が復活する」と不可解な言葉を吐く。

ジェリコは男がヴァチカンの元修道士であることを突き止め、彼の住居で見つけた写真の女性クリスティーン(ロビン・タネイ)を訪ねる。謎の一団に襲われた彼女を間一髪、助けたジェリコは彼女と共に教会に逃げ込むが、彼らを迎えたコヴァック神父(ロッド・スタイガー)は、衝撃の事実を2人に語る。クリスティーンは千年紀の終わりに蘇ったサタンが次の世界を支配するために選んだ悪魔の花嫁で、彼女がサタンと結ばれた時に世界は滅ぶと。信じられないジェリコの前に、彼の依頼人の株屋が現れる。彼こそがサタン(ガブリエル・バーン)だったのだ。殺された妻子を蘇らせるというサタンの甘言を振り払い、ジェリコはクリスティーンを命を賭けて守ることを誓う。しかし相手はサタン。不死身の男シュワちゃん、果たして悪魔を打ち破ることは出来るのか?


シュワちゃんが心臓手術を乗り越え、無事復帰した作品。ミーはシュワちゃんマニアですから、そりゃぁ復帰したことに狂喜乱舞。さすがシュワちゃん、鋼鉄の男。見事に復活してくれてウレチイ。ということで張り切って観に行った。しかし冒頭の妻子を喪ったことで人生を悲観して自殺しようとするシーンに驚いた。シュ、シュワちゃんが苦悩してる!悩めるヒーローを演じてる!正に世も末だな、みたいな。いや、演技の幅が広がったのだ。シュワちゃんは心臓病を克服して一皮剥けちゃったのだ!と思うことにしてみる。

しかし、なんだ。これはキリスト教の知識がある程度ないと少々ツラいかも。日本人にはいまいち感情移入出来ない点があるかも。それにさすがのシュワちゃんも痩せて元気がないし。まぁ相手が悪魔ですからね。しかもセクシーサタンですからね。勝ち目がないっちゃ〜ないワケですが。それにしても、もうちょっと元気な姿が観たかった。いくらなんでもジェリコは弱すぎる。そして身勝手な行動が目に付く。辛い過去を背負いながらも勝ち目のない戦いに身を投じるヒーローっていうのがあまり伝わってこなかった。

ガブリエル・バーンのサタンは彼のキャラクターに合ってるかと。「ディアボロス/悪魔の扉」のアル・パチーノ演じるサタンと比べるとさすがに小粒なカンジだし、上品さにも欠けるけど、セクシーさという点では合格。発火性のあるおしっこをして、それで車が炎上するシーンにワラタ。日本円にして150億といわれた(実際は100億かかっていないとも)巨額な制作費ということもあってCGなどは素晴らしいですが、肝心のシュワちゃんがいつものガンガンいっちゃうぜ!1人で1,000人倒しちゃうよ?的なノリが全くないのでちょっと淋しい。

あぁ、忘れてた。ヒロイン。サタンと契る運命の女性にこれっぽっちも見えマセンッ。作品のテーマは「ミレニアムの終わりに悪魔と交わる人間の花嫁」ですよ!なんともエロティックなテーマじゃありませんか!なのでヒロインは妖艶な美女、若しくは「こんな清純で無垢な美少女が悪魔にヤラれちゃうの!」というくらいのカワイイ女の子ちゃんにしてくれなくちゃ納得出来ん。例えていうなら妖艶な美女候補としては「フランティック」当時のエマニュエル・セニエ。うう〜ん、彼女とサタンのセックス・シーンなんて悶絶必至だ!美少女ちゃんは「フェノミナ」、「ラビリンス/悪魔の迷宮」あたりのジェニファー・コネリーとか。ロビン・タネイじゃちっとも興奮出来んッ。セクシー部門担当がガブリエル・バーン1人というのは淋しすぎる。まぁKORO的にはシュワちゃんもセクシー・アイコンですけどね!←偏愛

あ、エロ路線になってしまった。エロ度が足りないと見境もなく憤慨してしまった。反省。シュワちゃんが出演しているということだけでミー的には満足な作品ですが正直、アクションものとしてもオカルトものとしても中途半端な感は否めない。
1999年/アメリカ/122分/監督:ピーター・ハイアムズ
END OF DAYS

「スティグマータで牧師役やってサタン役もやるG・バーンは芸域が広いのか節操がないのか?」
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