エネミー・オブ・アメリカ

戦慄の超監視システム。あなたの全ては、見られている。もう隠れることは出来ない…

対テロ防止法を巡る事件の証拠を偶然手にしてしまった弁護士がプライバシーをとことん侵害され、追われる身となりながらも陰謀に挑む姿を描いたサスペンス。

ロバート・クレイトン・ディーン(ウィル・スミス)は腕のいい弁護士。愛する妻カーラ(レジーナ・キング)と息子と共に満たされた生活を送っていた。だが、暗殺の現場が映ったビデオテープを大学時代の友人から託されたことから彼の生活は一変してしまう。テープには国家安全保障局(NSA)の行政官レイノルズ(ジョン・ヴォイト)が、テロ防止法案を巡って対立するハマースリー下院議員(ジェイソン・ロバーズ)を事故に見せかけて謀殺している姿が収められていたのだ。ディーンがテープを持っていることを知ったレイノルズは彼の抹殺を企む。テープの中身も知らないままにNSAから追われるディーン。NSAの持つ巨大な管理システムを使ってディーンのプライバシーを暴き、彼から家庭と職を奪うレイノルズ。追い詰められたディーンは元諜報工作員で今は自称・情報屋のブリル(ジーン・ハックマン)に助けを求めるのだが…


いやぁ〜アメリカってホントに怖い国だな!プライバシーもへったくれもないな!迂闊に電話もかけられんな!この作品を観終わった後、瞬時に今後一切、テレフォン・○ッ○○は絶対しないと心に堅く誓ったKOROです。それではごきげんよう。コラコラコラ〜ッ早すぎるじゃねぇかッ!ついでに一人でテレフォン・○ッ○○するつもりかよ!見栄はるんじゃねぇよ!そんな経験なんて皆無のくせに!どういうことだよ。なんですぐエロ路線に走ろうとするかなぁ。ったく、やってられんわ。帰らせてもらうよ!

いかん。またムリヤリ切れて感想を終わらせる姑息な作戦に出てしまった。ご老体のワンパターンをお許しクダサイ。だってね、KOROちゃんね。この作品の内容なんて一切合財忘れちゃいましたから!金輪際、思い出せませんから!うん、ウィル・スミスが敏腕弁護士には見えねぇなくらいしか覚えてねぇよ。それとジョン・ヴォイトはこの手の役柄ばっかり演じるようになったなぁとか。ついでにジーン・ハックマンが登場した時点でこれは「カンバセーション…盗聴…」なのか?と激しく困惑しました。いや、あれはオモロかった。地味な作品ながら、全編に渡って主人公の心理的恐怖が冴えたタッチで描かれております。ラストもいいよね。DVDが欲しいんだけど、お高いのよねぇ。話が脱線しちまった。「カンバセーション…盗聴…」の感想を書いてる場合じゃないよ。この作品の主役はジーン・ハックマンじゃなくてダンボ耳のウィル・スミスだったよ。軌道修正。

サーの称号を持つ兄のリドリー・スコットとは違った道をひた走るトニー・スコットが監督の当作品。この監督の特徴でもあるズームを多用したり、望遠気味に捉えた人物のクローズアップがちょこちょこ入ったりと終始、忙しく動き回るカメラが監視衛星のハイテクぶりと絶妙にマッチして緊迫感を煽るのに一役買っていたかと思う。製作がジェリー・ブラッカイマーのせいか妙に漫画的な点はご愛嬌。ミーは意外とブラッカイマーがキライではないです。彼の徹底したオープニングはとにかくド派手に!アクションはこれでもか精神豊富なまでにド派手に!デモ、ストーリーは単純に。という判りやすい方式をワリと生温かく見守ってたりします。ま、大体どの作品も観終わった後に何も残らんが。あぁ、いかんまた話が逸れた。どうも、この作品は感想が書きづらいなぁ。

とにかく。逃げても逃げても追いかけられる主人公の当惑ぶりは伝わってきましたヨ。追い詰める側の組織がやや小粒に感じられたのは残念だが、あのくらいが現実に起こり得そうなカンジでヨロシイのではないかと。スピード感ある内容は観ていて飽きさせなかったが、ご都合主義的な展開が散見されたのは減点。ラストも妙に強引で呆気なかった。冒頭に登場するジェイソン・ロバーズやガブリエル・バーン、トム・サイズモア、ジャック・ブラックなど個性的な俳優が脇を固めている点はヨイ。
1998年/アメリカ/132分/監督:トニー・スコット
ENEMY OF THE STATE
2009.03.10記

「キミもバカンスを」
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