罠は仕掛けられた。
世界最高の腕と謳われる老練な美術泥棒と美貌の保険会社調査員の駆け引きを描くサスペンス・ロマン。
ニューヨークの高層ビルからある日、レンブラントの絵が盗まれる。美術品泥棒として有名なマック(ショーン・コネリー)の仕業と睨んだ保険会社の女性調査員ジン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は彼を捕らえるべく、上司クルーズ(ウィル・パットン)に中国の黄金マスクを餌にマックに罠をかけることを提案。自らも正体を偽りマックに近づく。老練なマックはジンを信用しなかったものの、彼女に泥棒の才能があることを見抜き、パートナーとして訓練をする。ジンはマックにコンピュータの2000年問題に目をつけ、2000年1月1日にニューヨークの銀行から80億ドルを盗もうと持ち掛ける。ジンの正体を疑うマック。彼に罠を仕掛け、尻尾を掴もうとするジン。お互いの腹の内を探りながらも、前代未聞の現金強奪計画を進めていくが…
二転三転するストーリー展開とキャサリン・ゼタ=ジョーンズのセクシーダイナマイトぶりが萌えるロマンチック・アドベンチャー。
冒頭のレンブラント作の絵を盗むシーンから見せてくれちゃいますヨ。主役がショーン・コネリー爺ですから、派手なアクションは期待出来ません。でも構わん。セクシー爺が拝めればヨイ。そしてセクシーダイナマイッまで拝めるのでさらにヨイ。黄金のマスクを盗む為の練習シーンは、どう考えてもキャサリン・ゼタ=ジョーンズ目当ての観客へのサービス・ショットとしか思えません。というか、どう見ても「キャッツアイ」だよ。泪お姉さまぁ〜。糸を張って赤外線を突破する練習してるシーンに萌え萌えですよ。キャサリン姐がレオタードであんなカッコやこんなカッコを惜しげもなく披露。サービス精神満載。コネリー爺が「そうじゃない、こうだ!」とレオタード姿で実演して見せるシーンがなかったのは残念なような、ホッとしたような。
とにかくセクシー爺とセクシー美女が繰り広げるフェロモン過多な作品です。肝心のサスペンスは冒頭のレンブラントの絵を盗むテクニックには唸ったが、それ以降は割りと平凡だったかも。まぁアクションとかサスペンスフルな展開などは元々期待していないッ。セクシー爺のこじゃれた台詞が聞けるだけで満足。キャサリン姐のセクシーな肢体が思う存分、楽しめるだけでお腹いっぱい。KOROにとっては充分に眼福作品。
あ、ストーリー?はっきり言って憶えてマセンよ?コネリー爺のセクシーさとキャサリン姐の豊満ボディに見惚れてマシタからね。まぁ、それでも二転三転するどんでん返しのポイントが少々、ずれてるとこは気になったかも。終盤はそれが顕著でちょっと肩透かしというか、歯切れが悪かった。しかしキャサリン姐がコネリー爺を相手に堂々と演じていて素晴らしく美しい。コネリー爺の影が薄くなるくらい溌剌とした美しさが輝いておりマス。
アクション映画としては弱いけど、おしゃれ泥棒ちっくな恋愛映画として観れば、かなりいいカンジ。
1999年/アメリカ/113分/監督:ジョン・アミエル
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