ヱヴァンゲリヲン新劇場版第二部。
北極のNERV(ネルフ)施設で使徒と闘うヱヴァンゲリヲン仮設5号機。脚や片腕を失いつつも使徒を殲滅するが、使徒のコアを破壊した直後にヱヴァはパイロットを脱出させた上で自爆する。現場に居合わせたNERV特殊監査部に属する加持リョウジは呟く。「自爆プログラムはうまく作動してくれた」と─。
一方、日本では碇シンジが父ゲンドウと共に母ユイの墓参りに訪れていた。久しぶりに父と交わす会話。しかしそんな親子の時間は慌しく過ぎ去り、葛城ミサトの車で帰途に着いたシンジはその途中で海上を歩行する使徒を目撃する。そこに上空で輸送機から放たれたヱヴァンゲリヲン弐号機が現われ、見事な空中戦で使徒を殲滅する。
弐号機のパイロットはシンジと同じく14歳の式波・アスカ・ラングレー。シンジと同じくミサトの家に同居し同じ中学に通うことになったアスカだが、ヱヴァのパイロットであることに誇りを持つ彼女はレイを「(碇ゲンドウの)えこひいき」、シンジを「七光り」と呼び、蔑みの態度を示す。加持の勧めでシンジ、レイ、クラスメイトの鈴原トウジ、相田ケンスケと共に日本海洋生態系保存研究機構を見学に訪れたアスカ。そこではセカンドインパクトの影響で生物が住めなくなった赤い海を元に戻す研究が行われていた。昼食にはシンジ手作りの弁当を皆で食べ、ひと時の休息を味わう一行。
しかしゲンドウとNERV副指令の冬月コウゾウが月面基地およびヱヴァ六号機の視察でNERV本部を離れている間に使徒がまたも出現する。上空に現われた使徒がNERV本部への落下攻撃をすることが確実と判明。単体での使徒殲滅は不可能と判断したミサトは零号機・初号機・弐号機の3機のヱヴァによる作戦を立案、実行に移すが─。
はい、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の感想キタ。公開して数日後にレイトで観たワケですが予想以上に観客数過多。約400席のほぼ6〜7割が埋まっておりマシタ。メンズ3人組とかいかにも○タ的なメンツも垣間見られたが、意外と多かったのが20代前半のカポー。アンタら、「話題作だから観とく?」みたいな輩じゃねぇだろうな。前作「序」はエヴァ初心者でもそれなりに楽しめる展開だったけど、3部作の中篇となる今作はある程度、予備知識がないと楽しめない予感満載と余計な心配をしとったワケですが。作品が始まってからはそんなことは知ったこっちゃねぇ。序盤からド派手に戦闘開始でいきなり沸点到達のKORO。108分間、怒涛の展開でホントにお腹いっぱい、満腹満足な内容で大変楽しゅうございマシタ。冥土の土産になりマシタ。生きててヨカッタ。←大袈裟
え〜と。内容的にはTVシリーズの第八話「アスカ、来日」から第拾九話「男の戰い」を描いております。ただ若干、設定が変更されていたり、新たな登場人物や謎が加わったりと「新劇場版:破」独自のストーリー展開となっておりますよ。
さて今作の目玉になるんでしょうか。トウジに替わって「四人目の適格者」として登場した真希波・マリ・イラストリアス。フルネームが舌噛みそうだ。ついでにKORO的見解で恐縮ですが。アンタ、14歳にちっとも見えねぇッ。戦闘中に「365歩のマーチ」を歌ってる時点で既に年齢詐称疑惑大発生。ご老体KOROでも「365歩のマーチ」とか、ふいに口をついて出てこねぇぞ。ま、彼女に関してはまだまだ謎の部分が多いんで実際14歳なのかも判らんが。しかし、どうなんでしょうか。メガネッ娘。メガネッ娘が萌え対象ってホントかよ。ミーだってメガネッ娘だぞ!なのにちっともモテねぇぞ!…スンマセン、ミーはメガネッ婆デシタ。嗚呼。
定番で話が逸れたぞ。軌道修正。正直、前作「序」はスペクタクル要素の強いヤシマ作戦をメインに持ってきてたのでストーリー構成的にもそんなに苦労しなかったと思うワケですよ。万人が楽しめる出来になってたと思う。で、本作。新劇場版三部作の中間にあたる本作をどんな風に仕上げるのかと思ったら、アナタ。どストレートなエンタテイメント志向で攻めてきましたよ!使徒がワンサカ登場ですよ。ドッカンドッカン大戦闘ですよ。ついでにヱヴァの○○○○モードとかいう裏設定まで登場ですよ!あんれまぁ〜!ミーまでモード反転するかとオモタ。
使徒との戦いも派手で見応え満載だが、TVシリーズとは違った人物描写も見応え充分。シンジ、レイ、アスカを巡る件なんて青春路線まっしぐら。前作の「序」では少なめだったお笑い要素もてんこ盛りで正に「サービス、サービス♪」な内容にKOROちゃん大満足ですわ。久しぶり劇場にリピート鑑賞しに行くコト決定。DVD発売まで待てん。○ヲ○くんの謎の言葉も気になるんで劇場で要再確認ですわ。
2009年/日本/108分/総監督:庵野秀明
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
2009.07.19記