SF超人ヘラクレス

シュワちゃん扮するギリシャ神話の英雄ヘラクレスが現代のニューヨークに現れ、大暴れ!

人間が信仰を失い、神々と共に住めなくなってしまってから数千年。永遠の時が流れる神々の国、オリンポスでの生活に飽き飽きしていたヘラクレス(アーノルド・ストロング)は父ゼウス(アーネスト・グレーヴス)の反対を押し切って、下界へと降り立つ。そこは現代のアメリカ。陸地を目指して泳いでいる途中で輸送船に拾われるヘラクレス。だが船長にどこから来たと問われ、オリンポスから来たと答えてちょっとオツムの弱いコと思われてしまう(そりゃそうだ)。ニューヨークに到着したヘラクレスはプレッツェル売りのプレッツィー(アーノルド・スタング)と親しくなる。しかし超人パワーを発揮して下界での生活を堪能するヘラクレスにゼウスは怒り心頭。そしてヘラクレスを疎んじるジュノーの陰謀で彼の身体には異変が。

これぞシュワちゃんの原点!お馬鹿全開!全く笑えないケドね!


シュワちゃんのデビュー作品。当時はアーノルド・シュワルツェネッガーではなく、アーノルド・ストロングと名乗っていた。ベタだなぁ。それはおいといて。

タイトルにSFとついてるが全然SFではありませんデシタ。そしてB級以下。劇場未公開だし。デモ、シュワちゃんの筋肉を猛烈に愛しており、演技力とかそんなもんはゼロでもいいんだよ!有り余る筋肉力があれば無問題なんだよ!筋肉バンザイ!なミーはレンタルビデオ店でこの作品のパッケージを発見した時は激しく興奮して問答無用で借りた。シュワちゃんの筋骨隆々の上半身が強烈にアピールしてマシタから。

しかしダメ映画だな。B級作品が大好物のミーだが、この作品は食えん。まずシュワちゃんがヘラクレスなのに、ちっとも英雄っぽくない。そして冒頭のどっかの公園で撮影されたとしか思えないチープなセットのオリンポスに萎えというか悄然というか。なんか安っぽい神様だなぁ!どうしょうもなく安普請な神の国だなぁ!そんなチープなオリンポスにサヨナラを告げ、現代のニューヨークに降り立つシュワちゃん。ニューヨークでの描写もチープだ。

内容といえば、ぬいぐるみのクマちゃんと真剣に戦ったり、ボディビル大会に出たり。急に神であることを思い出したかのようにタイムズ・スクエアで馬車を駆ったり。素晴らしい肉体は持っているが役者としては素人同然のシュワちゃん主演のこの作品。アクションシーンはもっさり感満載でちっとも心躍りマセンッ。全編に薄ら寒い空気が漂ってます!これっぽちも笑えマセンッ!ほぼ全編、裸で暴れまくるシュワちゃん。やたら自分の筋肉を自慢してたような。演技とかアクションとか、そんなものはどこにもないッ!あるのはシュワちゃんの筋肉美のみ!観たら後悔すること必至のダメダメさが何故か愛おしかったり。
1970年/アメリカ/91分/監督:アーサー・A・シーデルマン
HERCULES IN NEW YORK

「シュワちゃんの訛りがあまりにひどく、声は吹き替え」
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