インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

全世界待望──新たなる秘宝を求め、史上空前の冒険が始まる!

19年ぶりに復活したインディアナ・ジョーンズシリーズ第4弾。米ソ冷戦下の1950年代を舞台に宇宙の神秘を解き明かすという秘宝を巡り、ロシア軍とインディが熾烈な争奪戦を繰り広げる。

1957年。アメリカ兵に扮した女諜報員イリーナ・スパルコ(ケイト・ブランシェット)率いるソ連兵の一団が米軍基地を襲う。彼らは宇宙の神秘を解き明かすといわれるクリスタル・スカルを捜し求め、その手がかりを追ってこの基地にやってきたのだ。そして、そこには捕らえられたインディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)の姿もあった。クリスタル・スカルの捜索を強要されるインディだったが、隙をついて辛くも脱出する。考古学者として赴任する大学に戻ったインディ。しかし、とある事情でCIAに目を付けられたインディは大学から無期限の休職を言い渡される。そんなインディの前にマット(シャイア・ラブーフ)という青年が現れる。マットの知り合いでインディの旧知の友人でもあるオクスリー教授(ジョン・ハート)が行方不明となり、次いでマットの母までもが誘拐されたという。オクスリー教授と母を助けて欲しいとインディに訴えるマット。彼の携えた手紙を読んだインディは新たな冒険へと旅立つ決意をするが…


なんとまぁ。インディが帰ってきちゃいマシタよ。昔はインタヴューの時に「インディとハン・ソロの話は禁止」とか言ってたハリソン・フォードがインディシリーズに復活ですよ。どんな大人の事情が発生したかは知りませんが、インディ・ファンとしては嬉しい限り。まぁハリソン・フォードも70近いしねぇ〜。アクションにはあんまり期待出来んが、ルーカス&スピルバーグの黄金コンビですからね。金は間違いなくかかってますからね。湯水のように金使ってドッカンドッカン派手なシーン満載でしょうからね。小市民KOROはそれだけでお腹いっぱい満足するだろうから、とにかく観るべし、観るべし、観るべし!なカンジで劇場にレッツ・ゴー。そしたら、アナタ。小さなトラップが。

20時20分にチケットを買ったワケですよ。21時25分上映の回を観るつもりで。で、チケットを買った後にお食事。21時過ぎに映画館に戻った。開始15分前に案内のアナウンスが流れたのでいざ、鑑賞と案内のおじさんにチケットを渡したら。「お客様、上映時間をかなり過ぎてますがヨロシイでしょうか?」ときたもんだ。なんでやねん。どういうことやねん。今、案内のアナウンスが流れたばかりだろうがッ。しかしよくよくチケットを見たら、20時25分上映の回のチケットだった。オーマイガッ。チケット売り場のお姉ちゃんが1時間勘違いしてた。そしてミーたちもしっかり確認せずに受け取った。迂闊。デモ、おじさんはミーたちを全く責めることなく間違ったのは私どもです!な態度で滞りなく21時25分の回の席を用意してクレタ。伊藤俊人似のおじさん、ありがとう。ユー最高。

あぁ、すっかり話が逸れた。とにかく。インディですよ。前作の「最後の聖戦」よりさらに平均年齢が上がってんじゃないのか疑惑満載の最新作ですよ。シャイア・ラブーフが頑張って平均年齢下げてますが、おっつかないほどに高年齢キャストですよ。特にヒロイン。史上最高齢のヒロインじゃないのか?若しくは史上最多に皺の多いヒロイン。あんれまぁ〜ですよ。まぁケイト・ブランシェットが敵役ながらクール・ビューティなのでヒロインがおばさんだろうが、シワシワだろうが無問題。デモ、期待してた路線とはちょっと違ってたかも。間違いなくお美しいが、もっとサディスティックな役柄がよかったなぁ。あんまり悪のオーラがないのよねぇ。もっと特殊能力を持ってるというとこを強調して欲しかった。ラストも呆気ないしさ〜。残念無念。

というか、アナタ。クリスタル・スカルですよ、問題は。もうね、あの造型を見た時点で変な予感満載ですよ。もしかして友情出演で○○が登場するんじゃないのか?と懸念してたらドンピシャですよ。ロ○ウ○ルとか出た時点でガチだなとは思いマシタけどね。

なんつ〜か。インディシリーズはキリスト教に絡むお宝を巡る争奪戦が基本のような気がするのだが。さすがにネタが尽きたのか?それにしてもいまさら○ズ○ェルネタはないだろ。もうびっくりですよ。まさか、まさかぁ〜ッですよ。プレーリー・ドッグやモンキーの偽モノくささもなんだかなぁ。ターザンごっこのシーンはおバカ過ぎて呆れた。どんだけご都合主義なんだ。遺跡に着いてからの展開も大味なCG描写ばかりが目につく。山場から山場への繋ぎが弱いので、なんかダラダラした印象になってしまってる。

肝心のクリスタル・スカルの力もいまいち曖昧。もっとクリスタル・スカルが敵の手に渡ってしまったら、こんな恐ろしいことになってしまうということを観客に伝えなきゃ、インディが必死にスパルコたちから守ろうとする動機が見出せないのよねぇ。途中でなにしてるんだっけ?とか思っちゃいましたよ。それでも平均点以上の作品ではあるとは思う。全体的に見れば昔懐かしい冒険活劇の香りぷんぷんだし、インディ爺が年齢を感じさせない頑張りを見せてくれている。まぁ多分、ミーの場合は伊藤俊人似のおじさんのプロフェッショナルな対応にホレボレしてかなりイイ気分で鑑賞しはじめたので妙に点数が甘くなっているせいかもしれマセンけどね。多分、インディシリーズじゃなかったら、このストーリーはナシだろと思う。スピルバーグの力業でどうにか楽しめる作品になってるかと。ただ人物描写は甘いかも。底が浅いつ〜か。登場した時点でアンタ、○○だろ!そしてアンタは○○○だ!と一目瞭然というか。そこもスピルバーグらしいといえばそれまでなのか?
2008年/アメリカ/124分/監督:スティーヴン・スピルバーグ
INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL
2008.07.07記

「しかし相変わらずアメリカの核兵器の扱い方は疑問だな」
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