ヒーローになった男、トニー・スターク。次なる試練。
トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)がアイアンマンであることを自ら公表してから半年後。世界各地で起こる紛争の鎮圧に奔走するトニーだったが、その勝手なヒーロー行為を疑問視され国家問題にまで発展してしまう。しかもパワードスーツを兵器とみなされ、スーツの没収を命じられることに。しかしスタークはどこ吹く風。かつて負った傷を代償として開発したパワードスーツを国家に引き渡すことなど微塵も考えていなかった。だが、そのパワードスーツの動力源にして生命維持装置でもあるアーク・リアクターの副作用により、スタークの身体は毒素に蝕まれつつあった。
一方、スタークの報道を憎悪で見つめる男がいた。男の名はイワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)。スターク家に深い恨みを抱く彼は自らの手で小型のアーク・リアクターを作り上げ、さらにはリアクターを動力源とした武器までも開発する。モナコのレースイベントに参加したスタークを襲うヴァンコ。危機一髪のところで難を逃れ、スタークはヴァンコを捕らえることに成功する。
しかし、牢獄に収監されたヴァンコはある人物の助けによって脱獄。ヴァンコを脱獄させた人物の目的はなんなのか。そんな中、パワード・スーツのさらなる進化に心血を注ぐスタークの身体は毒素の影響で弱まっていくばかりだった─
きゃあぁぁぁぁ〜ッ!スタークが帰ってきたわ!帰ってきちゃったのよッ!全米一ピースサインの似合う男が戻ってきたの!ピースサインだけで妊娠させる勢いでセクシーだッ!もう一夜妻でも現地妻でもなんでもいいッ!スネ〜〜〜クッ!違。スタ〜〜〜〜〜クッ!…我ながら鬱陶しいわ。暑苦しいわ。ついでに先日、DVDを張り切って予約したわ。ご自宅でまたスタークに会えるッ。あ。今、想像妊娠しそうになっちゃった。スタークのセクシー過ぎるピースサインを思い出したら子宮が疼いちゃったわよ。だから暑苦しいって言ってんだろうがッ。ソーリー。
だってロバート・ダウニー・Jr演じるスタークがとんでもない勢いでセクシーなんだもん。こんなに性格が悪くて我がままで素行不良で金にモノ言わせまくって、しかもおっさんのヒーローが未だかつていただろうか。ブルース・ウェインとは対極ですなぁ。あちらはストイックですから。とにかく時代はおっさんヒーロー。一生揺るがないと思っていたダディ(ロン・パールマン)への愛が揺るぎまくりそうな勢いでスタークのセクシーさにぞっこんですわ。あ、全然ストーリーについて触れてないとか?スタークの一夜妻になりたいとか秘書兼愛人に立候補したいとしか書いてないとか?こりゃまた失礼。
気を取り直しまして。悪役のミッキー・ローク。かつてのキレイなお顔はどこへやらですが、それでもミーは彼が好きだ。スタークと対峙した時に見せたムチさばきのリズム感のなさっぷりに泣きそうになったケド、それでも好きだ。主演のロバート・ダウニー・Jrもそうだけど、彼も見事に復活したよね。やっぱり男は若い時よりも年を取ってから輝きを増す方がいい。加齢による皺ではなくて年輪によって刻まれた皺とでもいいましょうか。とにかく男は40過ぎからだよ。ミーは60代後半からの爺くらいに一番萌えますが。ミーの爺好きはおいといて。
いい加減、ストーリーに触れよう。前作はアイアンマン誕生秘話がメインだったので、パワードスーツの圧倒的な威力を堪能出来るシーンは実は少なかったりした。スタークがラボでパワードスーツの開発に心血を注いでるシーンがメインだった。そのせいなのかは判らないケド、今作ではアクションてんこ盛りだわ、毒素に蝕まれるスタークの苦悩ぶりや国民的スターになったことからの慢心だわ、スタークのおふざけぶりがドン引きするくらい悪趣味だわ、ウォーマシン登場だわ、スカジョが不必要なまでに腰クネクネしてたわで盛り沢山すぎな内容。あ、粗筋では一切触れてませんが、軍需企業ハマー・インダストリーズの社長役をサム・ロックウェルが怪演しておりマシタ。「チャーリーズ・エンジェル」でもイカれた社長役だったケド、嫌なヤロー演じさせたら本気で巧いわ。
盛り沢山なのはいいのですが、あまりに詰め込みすぎて散漫な印象になっていたのは確か。色々と大人の事情はあるかと思いますが、ブラック・ウィドーは要らなかったんじゃないのかなぁ。ケロヨン・パルトロウだけじゃ、華がないと思ったのかも知れないけど、スターク一人で充分、大輪の花が満開なのではないかと。セクシーお姉ちゃんは余計だったと思うワケで。第一、スカジョはそれほどストーリーに絡んでなかったし。痩せてて肉感度下がってたし。アクションシーンも違和感アリアリ。ウェービーな髪型も似合わない気がした。
クライマックスのアクションシーンはド迫力でしたが、意外とあっさり終わって残念。クドいくらいがいいのに。KOROたん、枯れた大人じゃないですから。中年のクドさを前面に押し出したいタイプですから←イヤな大人だ
ミーはセクシーなスタークさえ拝めれば大満足なので高得点をつけておりますが、世間一般的には前作と比べると評価が厳し目の模様。しかし、ミーは敢えて申したい。クライマックスのあの場面であんなコントを持ってきちゃうヨユーに乾杯ッ。もう笑ったわ。呆れたわ。しばらくギャグに使いたい勢いで気に入りマシタ。
エンドタイトル後は○○のアレが登場。劇中にもマーヴェル作品の伏線がひっそり登場するので、その点もお見逃しなく。ミーは2つしか見つけられマセンでした。
2010年/アメリカ/124分/監督:ジョン・ファヴロー
IRON MAN 2
2010.09.26記