アウトブレイク

絶滅するのは人類か、ウィルスか。

凄まじい伝染力と死亡率を持つ未知の伝染病の脅威と、その伝染病の謎に立ち向かう人々の姿を描いたパニック・サスペンス。

アフリカ奥地の村で24時間以内の致死率が100%というウィルスが発見された。アメリカ陸軍伝染病医学研究所のサム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は、指揮官のフォード准将(モーガン・フリーマン)の命令で現地に赴くが、そこで彼は“モタバ・ウィルス”と名づけられたその猛威を目の当たりにする。サムはウィルスがアメリカにまで及ぶと判断し、直ちに警戒態勢を敷くように警告を発するが、同じ頃そのウィルスを保菌していた一匹のサルがアフリカからアメリカ本土へと密輸入されていた。やがて驚異的な勢いで伝染し始めたモタバ・ウィルス。サムはワクチンを作るべく感染源を求めて奔走するが…


主演がダスティン・ホフマン、脇にドナルド・サザーランド、モーガン・フリーマンにレネ・ルッソとくれば観るしかないでしょ!ってカンジだったんですが、まぁ〜出来はそれなり。だって敵がウィルスですから見えないワケで、その見えない恐怖を描ききれてないような。いまいち見せ場がないのよねぇ。クライマックスもそうくるかよと思ったし。まぁ、ドナルド・サザーランドがやたらとウィルスに冒された街を爆破したがるとこが個人的にはオモロ。やっぱり彼はそういうキャラクターじゃないと。

ミーは幼少の頃よりダスティン・ホフマンを愛しているのです。小学生時からのファン。どんな趣味の小学生なんだ。なので未知のウィルスとの戦いがテーマであるはずなのに、後半とんでもなく作品の方向がズレても無問題。ダスティン・ホフマン拝めれば幸せ気分満載なのですよ。クライマックスで「アンタ誰だよ?」な兵士がいきなり出てきて重要な決断をするのにツッコミ入れる余裕がないほどダスティン・ホフマン萌え。ケド、レネ・ルッソ演じる妻とのお涙頂戴シーンはいらん。長い。そして、あれがあるせいで妻のためだけにサムが東奔西走してるようにしか見えなくなってくる。コラ、ウィルスのせいでいっぱい人が死んでるんだよ!アンタ達の復縁とかどうでもいいのよ!さっさとウィルスの宿主みつけてこい!妻は犠牲になってもいい!その他大勢を救えッ!え?別にレネ・ルッソに嫉妬してるワケじゃないですよ?

心理サスペンスものにしておけばいいのに無理やりアクションをいれたせいで、なんだかハリウッド映画のいただけない見本のような作品になってしまっているのが残念。ダスティン・ホフマンフリークの方はどうぞ(いるのか?)
1995年/アメリカ/128分/監督:ウォルフガング・ペーターゼン
OUTBREAK

「ダスティン・ホフマンは数ドルのタクシー代に50ドルのチップを渡す太っ腹」
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