アンダーワールド

この闘い、本能か愛か。

数百年に渡る死闘を続けてきた吸血鬼(ヴァンパイア)と狼男族(ライカン)の両種族。その壮絶な闘いを軸に、ヴァンパイアのヒロインと人間の青年医師との恋を描いたアクション・ゴシック・ホラー。

ブラックレザーのロングコートに身を包み、ビルの屋上から夜の街を見下ろす美女。彼女の正体は吸血鬼(ヴァンパイア)の女戦士セリーン(ケイト・ベッキンセイル)。屋上から静かに地上に降り立った彼女はヴァンパイアの宿敵、狼男族(ライカン)が人間の青年医師マイケル(スコット・スピードマン)を追いかけていることに気づく。不審に思ったセリーンはマイケルを追跡。そして、彼を追って入った地下鉄でライカンたちの奇襲を受ける。とっさにマイケルを助けて逃走するセリーン。彼女が再度迫り来るライカンの追っ手からマイケルを救い出そうとした時、マイケルはライカンのリーダー、ルシアン(マイケル・シーン)に肩を咬まれてしまう。それは、マイケルがライカンになることを意味していた。


うぅ。トレイラーに騙された。きっちり、うっかり騙された。んまぁ、なんてケイト・ベッキンセイルがカッコイイんでしょ!ステキすぎるわ。ロングコート姿がキレイなお姉さん好き魂をこの上なく揺さぶるわ!観なきゃッって思ったケド、観初めて10分後には違和感。冒頭のビルの屋上から音もなく地上へ着地。何事もなかったかのように歩き出す彼女の姿はホントに良かったケド、う〜ん良かったのはそこだけかも?

なんつ〜か、ヴァンパイアと狼男の争いでしょ?人間の知ったこっちゃない世界でしょ?大体、人間の生き血を吸わないヴァンパイアってナニ?ブレイドかよ。ついでにセリーンが使う武器もブレイドちっく。あらまぁ。とりあえずセリーンと人間の男との禁断の恋物語を絡ませるコトで人間族にも関係がある話なんだよ!って言いたいみたいだけど、マイケル役の俳優はミーの好みじゃないの。つ〜か男性陣がことごとく同じテイストの顔なのよ。ついでにどのシーンも暗いから判別しがたいのよ。

ハジケタ世界観を期待してたKOROとしては、この作品の妙なマジメさがお肌に合いませんデシタ。確かにスタイリッシュな映像だとは思うけど、深刻っぽいストーリーについていけず。これはB級です!B級魂炸裂デスッ!ガンガン行こうぜ!なカンジで突き進んで欲しかった。ド真面目路線で行くのかと思いきや、貴族的なイメージに描かれているヴァンパイアの描写が中途半端。いざライカン族と戦うって時に「オォ〜ン」と雄たけびあげるライカンに対して「キシャーッ」って威嚇するシーンがかなりオマヌケで意気消沈。ライカンが変身している間、意味もなくムチをブルンブルン振ってるだけで、じ〜っと変身するのを待ってたヴァンパイアもイカン。さっさと攻撃しろ。というか、そんなムチブルンブルンの彼はあっけなくやられてマシタ。なんじゃそりゃ。この中途半端さがにんともかんとも。

ええい、とりあえずアクションに期待して観るしか!と思ったケド、なんだかヴァンパイアVS狼男の闘いにしては普通に銃撃戦。もっと両種族の特徴を生かした攻撃方法はないのですかッ。それにセリーンとマイケルのキスシーンがいたって普通。ヴァンパイアなんだから甘噛みしてみるとか。

セリーンがマイケルに惹かれる理由もワカンナイし、ラストもかなり自分勝手な都合で続編匂わせてるし。ケイト・ベッキンセールがとてもステキだったので最後まで頑張ってみましたが、内容的にはいまいち。あ、音は素晴らしくうるさかったデス←褒めてない
2003年/アメリカ/121分/監督:レン・ワイズマン
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「ライカンに女がいないのは何故?」
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