ヴィドック

衝撃×興奮!!全細胞が狂喜するハイパー・ゴシック・ミステリー、遂にその全貌現る!

鏡に顔が映った人間は必ず、死ぬ。

「ロスト・チルドレン」、「エイリアン4」などのヴィジュアル・エフェクトを担当した映像クリエイター、ピトフの初長編監督作品。フランス人なら誰もが知っている19世紀に実在したヒーロー、ヴィドックの冒険譚を独特の映像美で描いたゴシック・ミステリー。

1830年7月24日、パリ。街には英雄ヴィドック(ジェラール・ドパルデュー)の死を伝える新聞の見出しがあふれていた。ヴィドックが死んだ?!騒然とする人々。元大泥棒。しかし、脱獄を繰り返しているうちにその腕を買われ、警察の密偵として活躍したヴィドック。彼は街外れのガラス工場で鏡の顔を持つ男と戦いを繰り広げた結果、燃えさかる釜の中へ突き落とされ、その命を落としたらしい。

知らせを聞いたヴィドックの相棒だったニミエ(ムサ・マースクリ)はひどく酒に酔い荒れていた。そこへ、エチエンヌ・ボワッセ(ギヨーム・カネ)と名乗る男が現れる。ヴィドックから伝記の執筆依頼を受けていた作家だという彼は、ヴィドックを殺した犯人を探し、伝記を完成させることが死んだヴィドックの供養になるとニミエに持ちかける。そして2人はヴィドックの死の真相を探るべく、彼が最後に手がけていた事件の足取りを追う。

すべては2週間前、軍事兵器の製造者ベルモンと、どんなものからでも火薬を作り出してしまう化学者ベラルディが稲妻によって焼き殺された事件を警視総監のロートレンヌ(アンドレ・デュソリエ)が直々にヴィドックに捜査を依頼したのが始まりだった。次に稲妻が落ちる時にまた犠牲者が出る、それまでに解決してほしいと。

しかし、稲妻を自由に標的に落とすことが出来るのか?何故2人は殺されなければなかったのか?ヴィドックの死は真相は?鏡の顔の男の正体は?←?ばっかりだなぁ


は〜い、さっき完成間近でDreamweaverがフリーズし、渾身のレビューが露と消えて茫然自失のKOROデス。まぁ、そんなコトはどうでもいいんですが。この作品は何気に観た公式サイトでの予告編に微妙に騙されて鑑賞した作品デス。鏡の顔の男だって!いやん、ステキ!観るしか!ってカンジで。

しかし、ストーリー的には消化不良。ヒネリ過ぎなのか、何も考えてないのか全くワカリマセン。警視総監ロートレンヌの部下タウゼの意味ありげな仕草に謎が隠されているのかと思ったら、何もないし。出てくる人みんな、一癖も二癖もあって揃いも揃って犯人に見えてきちゃうし。ミスディレクションといえば聞こえがいいですが。これっておフランス映画だからですか?なんといってもポワッセの行動が謎。説明不足。ラストでマジ?とか思っちゃいました。

デモ、映像は、う、美しい!それだけでミーは大満足。19世紀のゴミゴミとして臭い立つようなフランスの街並みもセクシーなカンジで好きデス。特にお気に入りなのはベルモンだったか、ベラルディだったか忘れたけど、とにかくおっさんが庭園で落雷死するシーン。まるで絵画の中に人間が迷い込んだような場面。一面鮮やかな色彩。美しい庭園で美しくないおっさんが落雷死!もっとバンバン雷落とせ!ってなカンジ←不謹慎

肝心の鏡の顔の男。アナタはス○ーンですか?ヴィドックと初対面するシーンのジャンプぶりなんて正に○ポーンです。それと動き早過ぎ。デモ、ヴィッドック=ドパルデューがそれに負けず劣らず超敏捷。50歳過ぎてるんですよ?巨体ですよ?ナニ、あのアクションぶりは!いくらなんでも有り得ねぇだろ。その前にアクションシーンのカット割りが早すぎてナニやってるのかワカリマセン。サウンドで誤魔化されてる気がしました。動体視力を鍛えとけってコト?←それはスナッチだろ

映像は確かに凝ってて見所満載ですが、ストーリー的にはサスペンス物としてもホラー物としても中途半端な印象は拭えない作品でした。
2001年/フランス/98分/監督:ピトフ
VIDOCQ

「プレア役のI・サストーレがあるシーンで着てた衣装が欲しい。即勝負服」
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