ウォーターワールド

地球温暖化によって全ての陸地が水没した近未来の地球を舞台に、伝説の陸地“ドライ・ランド”を求める人々の争いを描いたSFアクション。

環境破壊による温暖化が進み、全ての大陸が水没した未来の地球。わずかに生き残った人々は海に浮かぶ人工の島を作り、どうにか生き長らえていた。そして海洋を旅する1人の男、マリナー(ケヴィン・コスナー)は交易のため、ある島に立ち寄る。だが彼が海中でも呼吸の出来るエラを持つミュータントであることが判ると住民に捕らえらてしまう。と、その時ディーコン(デニス・ホッパー)率いる極悪海賊集団スモーカーが島を襲撃。戦闘のどさくさに紛れ、マリナーはヘレン(ジーン・トリプルホーン)という女性に助けられ、少女エノーラ(ティナ・マジョリーノ)と共に海へと逃れる。

マリナーに伝説の地ドライ・ランドは実在し、その秘密はエノーラの背中に彫られた刺青にあると語るヘレン。孤独な一人旅を気ままに過ごしてきたマリナーにとって2人は少々煩わしい存在だった。しかもディーコンがドライ・ランドの秘密を握っているらしいエノーラを捜してマリナーの船を追っていたのだ。果たしてマリナーはディーコンの執拗な追跡をかわし、伝説の地ドライ・ランドに辿り着くことが出来るのか?


ケヴィン・コスナーが半魚人。ただし、かっこいい半漁人。エラついてるケド、イケメンだぜ!みたいな。頭髪事情が淋しくても二枚目だぜ!みたいな。しかし。近未来の地球はミュータントがワラワラ状態という設定だったのか忘れた。彼以外にそんなミュータントがいるのかさえ忘れた。ミュータント誕生の説明の有無も忘れた。だって全体に単調な展開で忘却ポイントが非常に高い作品ですから。単にストーリー上、便利だからマリナーはミュータントにしとく?みたいなノリだろう。多分。

近未来の地球は温暖化の影響で全ての陸地が水没。そして生き残った人々は地球に唯一残るという伝説の陸地ドライ・ランドを捜し求めておるワケです。その理想郷の場所を記した地図を巡って敵役のデニス・ホッパー、謎の少女ティナ・マジョリーノ、ヒロインにジーン・トリプルホーン、そしてかっこいい半魚人ケヴィン・コスナーが壮大な海を舞台に頑張っていた。頑張ってはいたが、全くもって血沸き肉躍らん内容デシタ。

当時のユニバーサル映画が社運を賭けたそうで、かなり大掛かりなセットを使ってるし、宣伝の時も総制作費200億円!とか言ってたような。でも、はっきり言ってコケた。映画史上最高にコケたといっても過言ではないくらいにコケまくった。役者は悪くないと思う。しかし、肝心のストーリーがオリジナリティ皆無。そしてアクションシーンはスピード感も緊迫感もスペクタクル感も全くナシ。マリナー対スモーカー団の描き方が「マッドマックス」のマックスVS暴走集団そのまんま。コスチュームのテイストとかも。こりゃ、「マッドマックス海洋編」とか言われても文句言えんわ。

いたるところでご都合主義な展開があるのに失笑。ラストもあっさりというかヒネリがなさすぎというか。某有名西部劇のラストシーンを彷彿とさせるというか。エラ人間という設定も大して生かされてなかったり。あ、ちっとも褒めてない。薄い頭髪にも関わらず、ほぼ全編に渡って海水に濡れてペチョッとした頭髪をおでこに張り付けて頑張ってるケヴィン・コスナーの役者魂は褒めてあげたいかも。
1995年/アメリカ/135分/監督:ケヴィン・レイノルズ
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