ウルヴァリン:X-MEN ZERO

「X-MEN」シリーズの人気キャラクター、ウルヴァリンの誕生秘話に迫るスピンオフ作品。

150年以上に渡って、兵士として数多の戦場で戦ってきた兄弟がいた。兄のビクター(リーヴ・シュレイバー)と弟のジェームズ(ヒュー・ジャックマン)。2人は驚異的な戦闘能力と肉体再生能力を持つミュータントだった。ビクターは野獣のような攻撃力で敵を倒し、ジェームズは拳から飛び出す爪を武器とした。

2人は幼少の頃に起きた悲惨な出来事をきっかけに兄弟であることを知り、ミュータント能力が覚醒。以来、共に戦ってきたのだ。南北戦争を、第一次・第二次世界大戦を、そしてベトナム戦争を─。

ベトナム戦争のさなか、2人の前にストライカー少佐(ダニー・ヒューストン)と名乗る男が現われ、2人をミュータント達で結成された特殊部隊“チームX”にスカウトする。ジェームズとビクターはチームに加わるが、ジェームズはチームの非人道的な行いに嫌気がさし、やがて離脱する。

それから6年後。ジェームズはローガンと名乗り、恋人のケイラ(リン・コリンズ)とカナダで穏やかな生活を送っていた。だが、そんな彼の前にまたもストライカーが現れ、警告を発する。ビクターがチームXのメンバーを次々に殺していると─。


え〜と。さすがに3ヶ月も前に観た作品なんで詳細を忘れた。ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの肉体が有り得ないくらいにハッスルマッスルで興奮したくらいしか思い出せねぇよ。スカジョのダンナのライアン・レイノルズがデッドプール役で出てたんだけど、やっぱりKORO的にいけすかないよ。「ブレイド3」の時のハンニバル・キング役の時もやたらムダなおしゃべりが多い男でイラついたけど、この作品でもペラペラペラペラとホントに軽口が多くて、大して出番はないのに妙にムカッ腹が立った。とっととスカジョにポイされろや。

それにしてもリース・ウィザースプーンの元ダンナのライアン・フィリップとよく間違えてしまうのは何故だ。ファースト・ネームが同じだからか?妻の影に隠れて目立たないからか?どっちでもいいがな。お約束で話が脱線した。影の薄い男の話はおいといて。

ウルヴァリンですよ、アナタ。正直、大して期待してなかったんだけど、実に楽しめましたヨ。スピンオフものって大抵、クソつまんなくなるんだけど(キャットウーマンとか)、これはかなり楽しめた。ぶっちゃけ、セイバートゥースとウルヴァリンの兄弟喧嘩の話ですわ。ミュータント兄弟は喧嘩したら、いかんと思うよ。スゲェはた迷惑ですから。周りの被害が甚大ですから。しかし、セイバートゥースがアニキっていうのはマテ。原作コミックを熟知してるワケではないが、兄ってのはどうなのかなぁと思ふ。

あぁ、全く内容につれて触れてない。ま、正直忘れマシタ←開き直りかよ。設定とか細かいトコを言い出せばキリがないので、単純にアクション映画として楽しもうということで臨んだワケですが。そういう点から申しますとアリだと思いますよ。元々、「X-MEN」シリーズが好きなんで、やや甘めの評価になってるかもしれないケド、いい。別にウルヴァリンのスッポンポンがいっぱい観れるからじゃないぞ。失礼ね。ウルヴァリンがマッパで疾走してるシーンは正直笑ったわ。演じてる本人はスゲェ真剣だったんだろうケド、観てるこっちは逆に笑ったわ。あんなガタイのいい兄ちゃんが納屋に隠れてたら親切に接するコトなんて出来んわ。いかん、ウルヴァリンと老夫婦のエピソードの件を思い出してしもうた。

ベタな展開だとは思うけど、あのエピソードには泣かされマシタよ。息子とウルヴァリンを重ね合わせているとはいえ、ウルヴァリンに対して心から微笑む老夫婦とそんな2人に束の間の休息を感じるウルヴァリン。KOROちゃん大いに泣きましたッ。そしてその後の展開に大いに憤慨いたしましたッ。エージェント・ゼロめ、地獄に堕ちろッと心底呪いマシタからね。

恋人のケイラ。なんか微妙だったなぁ。シーンごとにエラく顔が違うのよ。特に初登場シーンなんて、ズンドコに不細工でヒイた。ウルヴァリンって○ス専だったの?みたいな←失礼。女教師っていうのにはソソられる気がしなくもないが、役柄的に中途半端だったかも。ウルヴァリンのコトを本当に想っているなら、最後まで○に徹して欲しかった。

あくまでもウルヴァリンの誕生秘話を描いてるんで、その他のミュータント達の活躍があまり描かれていないのは致し方ない点ではあるが、やっぱりX-MENの面白さは仲間同士で一致団結して戦うところかなぁ。デモ、KORO的にウルヴァリンはX-MENの中でも弱い方だという認識を覆すかのような彼のスーパーハイテンションな戦いぶりに素直に驚いたし、そして楽しんだ。飛んだり、テレポート能力がない分、どうしても地味な印象があったし、今までのシリーズでは主役であるはずなのに、それほど活躍の場がなかっただけに、この作品でガッツンガッツン暴れる彼の姿を観られるだけで充分、楽しめましたよ。ウルヴァリンの苦悩や過去、複雑な人間関係を見事に描いていたし、アクションも満腹感いっぱいのド派手さで満足。

そしてエンディングがたまらんッ。予期せぬあの方の登場にKOROちゃん、鼻血が出そうになりマシタ。うん、いいもん観たぞ。
2009年/アメリカ/108分/監督:ギャヴィン・フッド
X-MEN ORIGINS: WOLVERINE
2009.12.06記

「二度と月には触れられない」
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