バリスティック

狙われたら最後、壊滅必至。

国家的陰謀に巻き込まれた元FBIエージェントの男と、最強の女殺人マシーンとの壮絶な闘いをサスペンス・アクション。

国防情報局DIA長官ガント(グレッグ・ヘンリー)の息子マイケルが誘拐された。旅先から帰国の際、連れ去られたのだった。マイケルを乗せ走り出すバン。だがその直後、突然の爆発で道を遮られる。彼等の目の前に突っ込んできたトラックの中から現れる謎の女(ルーシー・リュー)。彼女は男たちを瞬時に打ち倒すと、マイケルを連れ去り、闇に消えていく。

一方、7年前に妻を爆発事故で失って以来、失意のまま酒に溺れる日々を送っている元FBI捜査官エクス(アントニオ・バンデラス)のもとに、かつての同僚がやってくる。同僚は死んだはずのエクスの妻が実はまだ生きていることを告げる。そして妻の居所と引き換えに誘拐されたガントの息子を捜し出すことを依頼する。妻の居所を知る人物はマイケルを誘拐した謎の人物だけなのだと。半信半疑でFBIの最前線に復帰したエクスだが、その先に国家レベルでの恐るべき陰謀が迫っているとは知る由もなかった…


なんだか映画史上空前の爆破数、本気の火薬量をかいくぐり、元FBIエージェントと殺人マシーンの壮絶な戦い!とか公開時に紹介されてたような?その割に日本での公開が延びに延びたのは何故なのだろうとか思ってマシタ。バンちゃま出演ということで海外の公式サイトのトレイラー観て激しく公開を待ち望んでいたものですから。しかし!鑑賞して納得。なんだコレ?超能力映画か?なんだかブルース・ウィリス&リチャード・ギア共演の「ジャッカル」を彷彿とさせる作品。なんつ〜かダメだ、こりゃってカンジ。

まず会話が妙に少ないのに何故か意思が通じ合う登場人物達。テレパシーか?テレパシーだろ、それ!とツッコまざるをえません。ストーリーなんてどうでもいいんだよ!とにかく爆発だよ!みたいな。最初のルーシー扮するシーバーがたった1人でDIAの訓練されたエージェント達をガンガン倒していくトコがなかなか爽快だっただけにその後の理解不能な展開にはトホホ気分満載。それとバンちゃま。ミーはバンちゃま主演ということで観たのに、なんなのよアナタは!弱ッ。ついでにオマヌケすぎ。どこが元FBIの凄腕エージェントなんだよ!それに身体がたるんでるわヨ。ルーシーとの対決シーンも明らかにムリがあるわヨ。もう全然7年も自堕落生活送ってたエクスにわざわざ捜査を依頼するのか理解出来ません。そんなにFBIは人材不足かとかなり疑問に思っちゃいマシタ。

ストーリー展開に面白さを期待するのは諦めよう、派手なアクションシーンだけに注目しようと思いました。しかし、確かにドッカン、ドッカン派手に大爆破ですが、工夫が感じられず瞬時に飽きます。なんだか全体に地味だし、古臭い印象が拭えない作品。何故今頃この作品が?長年温められていた企画だそうですが、温め過ぎだろとか思ったり。

まぁバンちゃまやストーリーは置いといてルーシー・リューのクール・ヒロインぶりだけに注目すればそこそこ楽しめるかと思われマス。ほとんどセリフのない彼女ですが強くてクールな殺人マシーン、シーバーを見事に演じててステキ。後半のガントの部下を演じてるレイ・パークとのガチンコ勝負シーンもイイ。デモやっぱり2人の関係というか、ガチンコに至る展開がハァ?ラストの微妙な湿っぽさも更にハァ?ですが。強いお姉サマにお尻を蹴飛ばして欲しい願望が強く、そんなお姉サマを観るためだったらつまらないストーリーなど些少な問題だよ!という方にはオススメ(?)
2002年/アメリカ/90分/監督:カオス
BALLISTIC: ECKS VS. SEVER

「当初シーバー役は男性でV・ディーゼルとS・スタローンがキャスティング候補だったとか。つまんなそう」
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