マット・デイモン=ジェイソン・ボーン。男は、彼らの「武器」となる為に訓練された筈だった…
ロバート・ラドラム原作の同名小説を映画化したサスペンス・アクション。主演はジミー大西マット・デイモン。記憶を失ってしまった男が、戦闘能力を備えた自分の正体を突き止めるために次々と現われる暗殺者たちと戦いながら、真実に迫る姿を描く。
嵐の夜、イタリアの漁船がマルセイユ沖で海上に漂う男(マット・デイモン)を発見する。救出されたその男の背中には数発の弾痕があり、腰に埋め込まれたマイクロカプセルにはスイス、チューリッヒ銀行の口座番号が刻まれていた。男はなんとか息を吹き返すが、記憶を失っており、自分の身元も経歴も分からない状態。数週間後、彼は身元の唯一の手掛かりであるチューリッヒ銀行へと向かう。その貸金庫に入っていたのはジェイソン・ボーン名義を含め6ヶ国のパスポートや大金、そして拳銃。自分の正体を掴むため、大使館に向った彼だが何故か命を狙われる。無意識のうちに機転を働かせ、逃げる男。偶然出会ったマリー(フランカ・ポテンテ)の協力を得てパリへと向かうが。
ジミーちゃんが凄腕スパイですって!違った、マット・デイモンだった。まぁミーにとってジミーちゃんとマット・デイモンは限りなく相似形ですから。神経衰弱した場合、1ペアとして認めますから。とにかく彼が凄腕スパイですと?アナタ次期007の座でも狙ってるのデスか?かぁ〜〜〜ッ、片腹痛いわッ。デモ、観た。実は意外と面白かった。ジミーちゃんじゃなかった、マット・デイモンが何故か微妙にカッコ良く見えてくる。あら、不思議なコトもあるもんですなぁ。身体もけっこう鍛え上げられてましたなぁ。デモ、スパイはただ単に鍛えているだけではダメなのデス!超密林状態の胸毛が必須なのデス!←超独断。ついでにヒロインがなんだか冴えないわよッ。妙にくたびれた印象。何故ッ。なので逃亡途中にいきなり発情した2人が繰り広げるラブシーンなんて見せられても、ちっとも嬉しくなかったり。フランカ・ポランテって悪いけど貧相なスタイルだし。
まぁ売りであるらしいアクションはそれなりにってカンジ。やっぱりマット・デイモンがアクションだなんて、なんか違和感。頑張ってるケド、モッサリした印象は拭えず。カット割とか音響にかなり助けられてるカンジ。パリの街をパトカーに追われつつ、ミニ・クーパーが激走するカーアクションは、けっこう楽しめマシタ。
ジェイソン・ボーンが凄腕スパイという設定だとしても、次々襲い掛かってくる刺客が揃いも揃って弱い上に印象薄い。オマエら、そんなに弱いなら束になって襲い掛かれ!何故ボーンに刺客が次々と襲いかかってくるのかという動機が弱かったカンジ。ボーンが記憶を失ってしまう原因もそんな理由かよッと軽くツッコンでみマシタ。ラスト近く台詞のみで説明される事件の背景にポカ〜ンですよ。アッと驚かせるようなヒネリがあれば、もう少し楽しめたかと思われマス。エンディングも無理矢理ハッピー・エンドにしてるような。あれがトムちんとかだったら、絵になるかも知れないケド、ジミーちゃんじゃねぇ。
マット・デイモンの上向き加減のお鼻が大好きという方はどうぞ。
2002年/アメリカ/119分/監督:ダグ・リーマン
THE BOURNE IDENTITY