フラッシュ・ゴードン

フラッシュGO!地球の危機だ!!数千のホークマン(鷹人間)が飛び交うスーパー・スペース・アドベンチャー

地球征服を企むモンゴ星の皇帝ミン(マックス・フォン・シドー)の野望を砕くため、フラッシュ・ゴードン(サム・ジョーンズ)は恋人デイル(メロディ・アンダーソン)とザーコフ博士(トポル)と共に惑星モンゴへ飛び立つ!

近未来のアメリカ。人々は暗闇の中で目覚めた。何故だ?太陽はとっくに昇っている時間だぞッ?元NASAの科学者ザーコフ博士は、未知のエネルギー放射線のために月の軌道がずれて皆既月食が起こったという自説を確信。しかもこのままでは10日以内に月が地球に衝突するという結論に達する。危機!地球の危機!人類みな危機!さぁ大変だ。どうしよう?そうだ!フットボールのヒーロー、フラッシュ・ゴードンを自作ロケットに乗せて放射線の発信源であるモンゴ星に送ればイイ!そうだ、そうしよう!いざ行け!フラッシュ・ゴードン!


「フラッシュッ!アァ〜」というクイーンのテーマソングのみが異常に印象に残る作品デス。内容はとことんダメ。どこまでもB級。なんでもジョージ・ルーカスも映画化を熱望してたアメコミお馴染みのヒーローらしいですが、ミー的には何故にフットボール選手が宇宙へ飛ぶんだよ?とかなり疑問。しかも、なんか自分の意思じゃないんですケド?冒頭で恋人とか書いてますけど、デイルも成り行きでモンゴへ来てしまった赤の他人だったり。有り得ない展開で相思相愛になりますが。

まぁ出だしから、かなりムリムリ感はありますがその後の展開が面白ければ些少な問題だと思ってたら、アナタ。どうにもこうにも全編通してお寒い内容。そして展開が眠気を激しく誘うほどにダルい。なにより主役のサム・ジョーンズが大根過ぎる。華がない。脇役陣はけっこう豪華。皇帝ミンにマックス・フォン・シドー、ミンに反発するバリン役にはティモシー・ダルトン。そして残忍なお姫様役のオルネラ・ムーティがキレイなお姉さん好きの心を激しく揺さぶるのですが肝心のフラッシュ・ゴードンがヒーローではなくただのニヤけた兄ちゃんにしか見えないのが、なんともツライ。ついでにデイルもいまいち。

とにかく、徹頭徹尾ツッコミどころ満載。なんでモンゴ人は英語しゃべってるんだよ!ラストの○○○にも唖然。英語は全宇宙共通語なのか?ザーコフが洗脳されるトコとか、デイルが異常にキレのよいアクションで脱走するトコとか。ユーはどこの凄腕エージェントなんですか?まぁ、あげだしたらキリがないので、これくらいにしときマス。

しかし散々貶してますが妙にキライになれない。大作なんだけど、どこかへっぽこなトコがミーのへっぽこ魂に訴えかけるのよねぇ。製作当時、SF史上最高の4000万ドルを投じた超大作らしさがドコにも感じられないチープさに逆に感動。誰にでもオススメは出来ませんが、トカゲ人間に鷹人間、ついでに樹木人間?までもが登場し、それらのド派手といえばド派手だが、はっきりいって下品極まりないヴィジュアルがたまらなくラブリィです。主役のサム・ジョーンズのお寒い演技さえ愛おしく感じたり。まぁ内容はどこまでもセンスが悪い上に展開もダルいですが、クイーンの歌はマジで名曲。
1980年/アメリカ/111分/監督:マイク・ホッジス
FLASH GORDON

「天変地異発生マシン」
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