伝説を超える恐怖。
19世紀末期、ロンドンに実在した謎の殺人鬼切り裂きジャックをめぐるミステリー。
1888年、ロンドン。赤毛のメアリ・ケリー(ヘザー・グラハム)と仲間の5人の娼婦たちは犯罪の巣窟になっているスラム街、ホワイトチャペルで身を売ってなんとか生きていた。しかしある夜、仲間の1人マーサが何者かに喉をかき切られて殺されてしまう。そして切り裂きジャックと名乗る謎の犯人に次々と殺されていくメアリの仲間たち。今は裕福な男に面倒を見てもらい仲間を抜けたアンまでも子供をメアリに預けたまま、行方不明になってしまう。
2年前に妻子を亡くした悲しみをアヘンで紛らわせているアバーライン警部(ジョニー・デップ)が捜査に当たる。聞き込みを続ける中、メアリの美しさに次第に心惹かれていくアバーライン。しかし、肝心の捜査は思わぬ妨害もあり遅々として進まない。そして、メアリにも切り裂きジャックの魔の手が着実に忍び寄るのだった。
え〜と「ナインスゲート」ほどではありませんが、なんじゃ、こりゃぁ!「ノイズ」よりは数段観られるケドやっぱり、なんなんじゃ、こりゃぁッ!…まぁそれは淡々と進むストーリー。起承転結が感じられないのよねぇ。ついでにメアリの仲間たちが次々と殺されていくケド、不細工な順とか思うのはミーの気のせいですか?無礼千万な考えですか?それとメアリがちっとも仕事してるシーンがないのはどういうワケ?ホワイト・チャペル一帯を牛耳るなんとか一家(名前忘れた)に上納金を納めなくちゃいけない!と焦ってるワリに彼女だけは全然働いてないわヨ。
それとアバーラインは幻覚の中で事件の様子を見れたりするワケですが、ちっとも捜査の役に立ってないわよ!葡萄の房とか、飛び散る鮮血とかいいから犯人の顔をキッチリ見とけよ!とか思うのはダメですか?メアリとお互いに惹かれあうトコも納得いかん。KORO的にはメアリはいまいち好きになれないのよねぇ。他の仲間たちに比べれば美人かもしれないけど、そんなに魅力的に見えない。演じるヘザー・グラハムに赤毛は似合わないような。
まぁ内容はツマランとまでは言い切りませんが、誰かに面白い?と聞かれたら「ジョニー・デップを眺めたいだけなら可」と答えるでしょう。ミーもただひたすら、彼のお顔を眺めてましたから。こういう役柄のジョニー・デップは最高にカッコイイ。それと19世紀のロンドンというだけでミーは心惹かれてしまうので、ストーリー展開はいまいちでも雰囲気だけで満足してたり。
切り裂きジャックの正体もこういった説もあると既に知っていたので、特に驚きはなかったデス。それとラストがなんだかミステリ的にも恋愛モノ的にも中途半端なカンジ。グロさも中途半端かも。お耽美ジョニー・デップの姿が拝めるだけでヨイ!という方はどうぞ。
2001年/アメリカ/124分/監督:アルバート&アレン・ヒューズ
FROM HELL