ハンコック

スーパーヒーロー、始めるぜ。

ロサンゼルスに暮らすハンコック(ウィル・スミス)はいつも酒浸りで自堕落な男。しかし彼は不死身の身体を持ち、空を自由に飛べるというスーパー・パワーの持ち主。その驚異的な力で事件が起きればすぐさま現場に駆けつけ、圧倒的な力と類い稀な能力を生かして悪党を一網打尽にするヒーローなのだが、いかんせん常にやりすぎてしまうのが玉に瑕。今日も強盗一味の車を高層ビルのてっぺんに串刺しにして街に甚大な損害を与えてしまう。ぶっきらぼうな性格も災いして、ハンコックの周りの迷惑など省みることのないやりすぎヒーローぶりに街の人の反応は冷たい。そんなある日、踏切内で身動きが取れなくなった1台の車をいつものように強引プレイで救ったハンコック。その車を運転していたPR会社勤務のレイ(ジェイソン・ベイトマン)は周りの非難をよそにハンコックを命の恩人として我が家へ招く。そしてハンコックのあまりの評判の悪さにたまりかねたレイは彼に提案する。「愛されるヒーローにならないか?」と。これまで街に与えた損害を謝罪し、刑務所に入り、キレイに罪を償って新たに出直せば街のみんなも認めてくれるというレイの計画に渋々、同意するハンコックだったが…


え〜と。久しぶりに映画感想を書くなぁ。この作品を観たのはかれこれ4ヶ月前だぞ。…キレイさっぱり忘れちまった。マズい。え〜と。ウィル・スミスは小汚いカッコの方が断然セクスィでした!終わり。…とかダメ?うわ〜んッ!さすがに数ヶ月も感想書いてないとお作法忘れちゃうよッ!ちっともこじゃれた台詞が浮かんでこん!気の効いた言い回しが思いつかん!まぁ、いつもこじゃれたコトも気の効いたコトも薀蓄話もためになるコトも書いてませんが。エセ映画感想ですから。泥臭い感想が基本スタイルですから。生涯ノーガード戦法が信条ですから。

まぁ、なんだ。オモロかったよ?前半は。シャーリーズ・セロン扮するレイの妻メアリーが絡んでくる辺りからアレレ?なカンジになりましたが。つ〜かワタクシ。か〜な〜り後半になるまで彼女のコトをシャーリーズ・セロン本人とは認識していませんデシタ。エラくシャーリーズ・セロンに似た女優だな。デモ、別人だな。微妙に華がないし。とか戯けたコトを考えてマシタ。だって、アナタ。仮にもアカデミー主演女優賞を獲った彼女がですよ、こんなおちゃらけたスーパー・ヒーローものに出演するなんて考えられます?アンタはアカデミー主演女優賞を獲った後に嬉々としてボンドガールやキャットウーマンを演じちゃうハリー・ベリーなのかよッ!ラズベリー賞の授賞式にさえ喜色満面で出席するハリー・ベリーと同じなのかよッ!と軽くツッコんでみました。ま、女優魂は感じるよ。ハリー・ベリー同様、「アタシはアカデミー賞女優なのよ、オホホホ〜」みたいなトコを微塵も感じさせない懐の深さに尊敬の念ですよ。「イーオン・フラックス」では座敷女みたいなカニ歩きも見せてくれたし。しかしクライマックスの鬼形相には正直、肝が冷えた。あんなコワイ奥さんはいらん。

従来のヒーローものとは違った切り口で見せてくれたのはヨカッタかも。ハンコックが銃弾の嵐の中をものともせずにスタスタと無表情に歩いていくシーンは理屈ぬきで痺れるぅ。アンタ、セクスィだよ!ミーとしてはやりすぎヒーローなままでも構わなかったワケですが、ハンコックのイメージアップ作戦を頼まれてもないのに買って出るレイがホントにいいヤツなんだよ。こんな善人が今の地球に、アメリカにいるのかよ!っていうくらい善人。そりゃ憎まれヒーローもほだされるわ。どうして俺が?と、思いつつ刑務所に入るわ。しかし。刑務所に入ってからの展開がにんともかんとも。妙にメロウになっちまうのよ。最後まで突き抜けて欲しかったのに。スーパー・ヒーロー対ショボい悪人じゃアクションシーンに迫力がナイと危惧したのか、唐突にはじまるハンコック対○○○○の対決シーンは口ぽか〜ん。いや、派手だったけど。なんかあまりに唐突すぎて必然性はあるのか?と素朴な疑問が生じたものですから。ラストは…観なかったコトにしようとちょっと思った。だって、そりゃないだろ。つ〜か、この作品も続編作るの?多分、作るんだろうなぁ。たしかウィル・スミスが続編への出演を承諾したとか映画サイトのニュースで読んだ気がする。どんなお話になるのやら。もしかして「アイ・アム・レジェンド」の続編みたいに前日譚になるのか?あんれまぁ〜。

あ〜、やっぱり久しぶりだから筆が乗らんッ。いや、元々グダグダな映画感想ですけどね。ふん、ほっといてちょうだい!失敬だな!帰らせてもらうよ!
2008年/アメリカ/92分/監督:ピーター・バーグ
HANCOCK
2008.12.29記

「ミートボールが全然美味しそうじゃないんですけど」
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