ハード・トゥ・キル

うけた恨みは、きっぱり晴らす。

大物政治家の腐敗を暴く為、事件を追っていた刑事メイスン・ストーム(スティーヴン・セガール)。彼はその事件の決定的瞬間をビデオに収めることに成功するが何者かに家族もろとも襲われ、妻子は死亡。自らも銃弾を浴び半植物状態に。しかし7年の昏睡の後、意識を取り戻したメイスンは友人と看護士アンディ(ケリー・ルブロック)の助けを得て復讐を開始する。


セガール兄貴主演第二作目。二作目にしてパワー全開です。7年間も昏睡してたのに身体の方は全然衰えてませんよ。鍼治療と独特の拳法の力で素早く復活ですよ。素早すぎますけど。一昼夜くらいで回復してたような気がする。美人看護士アンディを演じているのはセガール兄貴の当時の妻。あらお美しい。美しいが看護士には一切、見えマセン。ナース姿がまるっきりコスプレです。イメクラかとオモタわ。コスプレはともかく。

その後の沈黙シリーズなどのセガール兄貴作品の黄金パターンとは違い、いきなり兄貴が銃弾に倒れるのでボロボロになりながらも復讐を誓う人間くさいセガール像が拝めちゃうのかと思っちゃイケマセン。主演二作目にしてムテキング。既に超兄貴。昏睡→復活→復讐。有り得ない強さで瞬殺デス。やはりセガール兄貴は真の兄貴でした。それとセガール兄貴のヒゲ面が拝めますヨ。つ〜か7年間もヒゲを剃ってあげないってどんな病院なんだ。美人看護士はナニしてたんだ。下半身を覗くヒマがあったらヒゲを剃ってやれ。ひげもじゃ姿が激しく似合わないのはともかく。

まだまだセガール兄貴のマーシャル・アーツが美しく力強いので、凡庸なストーリー展開もさして妨げになることなく鑑賞出来る。フツーの看護士の自宅が豪邸だったり、その自宅がどうみてもセガール兄貴の趣味としか思えない妙なアジアン・テイストな内装だったりというご都合すぎる内容も兄貴の圧倒的なパワーの前では些少な問題。セガール兄貴のお美しい技が拝めればヨイ!そう言い切ってしまえるだけのナニかがあるのは確か。セガール兄貴は男前でもないし、常に表情は同じだし、マッチョでもないんだけど、変な説得力だけはあるのよね。多分、絶対強いぞ。みたいな。そのおかげで判っていながらも、ついつい作品を観てしまう。最早、様式美の域。

そうそうセガール兄貴。せっかくのワザがあるんだからついでに気の利いた決め台詞の1つくらい言ってくれヨ。ブルース・リーの“アチョー!”みたいに←あれは決め台詞なのか?「ゼイリブ」でロディ・パイパーがことあるごとに「気にいらねぇな」と言うんですが、あれが妙に気に入ってるんですヨ。やっぱり決め台詞は必要だよ!そういうワケでセガール兄貴にもなにか決め台詞を考えてあげなくちゃ!え〜と。セガール兄貴が敵をお得意のマーシャルアーツでボキッ!バキバキ!…「お前は少し死んでいる…」とかダメ?ダメですね。ハイ、すんません。

あら、かなり話しがそれちゃったわ。とにかくセガール兄貴はやっぱり超兄貴だったという作品デシタ。あぁ、観てる方はちっとも楽しくないが兄貴は異常に嬉しそうにしていたベッド・シーンも拝めマス。
1990年/アメリカ/96分/監督:ブルース・マルムース
HARD TO KILL

「セガール兄貴はミュージシャンとしてCDを出してるらしい」
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