ハリー・ポッターと秘密の部屋

ドビーめは警告しに参りました。

ホグワーツ魔法学校での1年目を終え、ダーズリー家で辛い夏休みを過ごすハリー(ダニエル・ラドクリフ)のもとに、突然ドビーという屋敷しもべ妖精が現われる。ホグワーツ魔法魔術学校に戻ってはいけないと警告するドビー。しかしダーズリー家での生活に嫌気がさしていたハリーはドビーの警告も聞かず、空飛ぶ車に乗ってやってきた親友のロン(ルパート・グリント)たちと共にダーズリー家を飛び出す。

ロンの実家で夏休みの残りを楽しく過ごすハリー。2年生用の教科書を揃えるために訪れたダイアゴン横丁でドラコ親子とひと悶着はあったりしたが、楽しい時間は瞬く間に過ぎ、新学期がやってくる。ロン一家と共にキングス・クロス駅へと向かったハリーだが、何故かホグワーツ特急が出発する9と3/4番線への入り口はハリーとロンを通してくれない。そこでロンの提案で空飛ぶ車に乗り込みホグワーツへと向かうが、おんぼろ車は学校の校庭に植えられた暴れ柳の木に激突。なんとも派手な到着をしてしまう。その様子をスネイプ先生(アラン・リックマン)に見つかり、退学かと怯えるハリーとロンだったがマクゴナガル先生(マギー・スミス)の計らいでどうにか退学は免れた。

そして新学期。2年生になったハリーは、前学期の活躍により、新入生たちの憧れの的となっていた。闇の魔術に対する防衛術の新任教師、ギルデロイ・ロックハート(ケネス・ブラナー)も彼に親しげに近づいてくる。そんな中、ホグワーツに不気味な出来事が次々と起こる。ハリーの耳にしか聞こえない不気味な声。壁に現われた、「秘密の部屋は開かれたり。継承者の敵よ、気をつけよ」という警告の文字。ハリーはロンとハーマイオニー(エマ・ワトソン)と共に秘密の部屋の謎を解こうとするが…


前作と違い、鑑賞前に原作を読んだ。そして鑑賞後。一言「駆け足過ぎ」。観終わって一緒に行ったハーマイオニーさえ眺められれば大満足のK元くんが「ワケわからん」と言うので、30分ほど補足説明をしたり。それほどに駆け足。ギルデロイ・ロックハート先生もこの作品の中心人物であるはずなのに、彼がいかに人気者だけど、どれだけ軽薄な人間なのかがほとんど描かれてないのでハーマイオニーちゃんがロックハート先生をハート目で見つめてても「何故?」ってカンジ。登場人物の誰もが、ただ登場してるだけ。肉付けがほぼ皆無。

この作品の重要人物であるロンの妹ジニーも夏休みの残りをハリーがロン宅で過ごす様子を駆け足でしか描いていないから、非常に印象薄い。クライマックスでジニーが出てきても、「ハァ?キミは誰?」と戸惑うこと必至。前作が原作通りの構成で描いて大ヒットしたせいか、原作者がどのエピソードも削ってはいかん!と言ったせいか知りませんが、あまりにも詰め込みすぎて個々のエピソードの印象が希薄。まぁKOROの一番の不満はフレッドとジョージの出番が少ないってコトですが。

あ、トム・リドルが美少年だったのは非常に嬉しい。もっと見せてクレ!もっと舐めるように彼を拝みたいのよッと切に願うほどの美しさ。彼も重要人物なのになぁ。冒頭で登場するドビーも何故、そんなにホグワーツ行きを止めるのかが見えてこなくて、ただ単に原作に出てるから登場しましたってカンジ。

とにかく詰め込みすぎな内容で、かえってどのエピソードも印象が希薄になってマシタ。
2002年/アメリカ/161分/監督:クリス・コロンバス
HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS

「トム・マールヴォロ・リドル」
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