ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

地獄生まれの正義のヒーロー、魔界最強の敵に挑む!!

1955年。米軍基地の施設で少年時代を送っていたヘルボーイは父のブルーム教授(ジョン・ハート)から“ゴールデン・アーミー”の物語を聞かされる。遥か昔、地球の支配を巡ってエルフ族と人間は壮絶な争いを繰り広げていた。戦況がエルフ族に不利になったある日。エルフの王であるバロルはゴブリンの鍛冶師に命じて最強の鋼鉄兵団“ゴールデン・アーミー”を造らせる。しかし王はそのあまりの戦闘力に心を痛め、人間との休戦を宣言する。ゴールデン・アーミーは王によって永久封印され、それを支配する魔力を秘めた王冠は3つに分けられた。1つは人間の手に。2つはエルフ族の手に。決して1つになることのないように。だが王の息子であるヌアダ王子はその決断に異を唱え、エルフの国を去ってしまう…

現代。ヘルボーイ(ロン・パールマン)は超常現象捜査防衛局の凄腕エージェント。水棲人のエイブ(ダグ・ジョーンズ)、念動発火能力を持つリズ(セルマ・ブレア)らと共に怪事件の捜査と魔物退治にあたっていた。そんなある夜、マンハッタンの古美術オークション会場が何者かに襲撃される事件が発生。現場に急行したヘルボーイ達を待っていたのは見た目は可愛いが実は凶暴な性質を持つトゥース・フェアリー(歯喰い妖精)の群れ。リズの活躍もあって、なんとかトゥース・フェアリーを退治したが事件の真相は謎のまま。手がかりを求めて彼らはニューヨークの地下世界にあるというトロール市場に潜入する。それと同じ頃、闇の世界で。エルフの国を去っていたヌアダ王子(ルーク・ゴス)が王宮へと戻ってくる。今や絶滅の危機に瀕したエルフ族の行く末を案じた彼は地上の支配者となった人間を抹殺するべく、3つに分けられた王冠を集めてゴールデン・アーミーを現代に蘇らせようとしていたのだ。事件の手がかりを追ううちにヌアダ王子がゴールデン・アーミーの復活を目論んでいることを知ったヘルボーイ達はその恐るべき計画の阻止に立ち上がるのだが…


ダディが帰ってきた!愛しのダディが帰ってきたわ!というわけでKOROちゃんのときめき乙女心炸裂感想のはじまりよ!内容なんてほぼ書かないから!ダディへの愛についてしか語らないから!覚悟しといてちょうだい!

今回のダディはね、めでたく愛するリズと半同棲生活を送っているワケなの。デモね、愛するもの同士が故にケンカがたえないの。“ケンカはやめて〜。2人を止めて〜。私のために争わないで〜”と歌っちゃいたい気分だったわ。ま、因みに2人はミーのために争ってるワケじゃないけど。いいのよ。そんなコトは!ほっといてちょうだい!

前作のヒットのおかげかCGが非常に洗練された出来だったわ。冒頭から「金、掛かってんな〜」と唸っちゃったわ。KOROの特にお気に入りなシーンはブルーム教授が語るゴールデン・アーミーの物語の件。お伽噺というのをアピールしたあやつり人形チックな映像に驚嘆。ファンタジー色満載。スゲェ。あら、KOROちゃんたら。スゲェなんてハシタナイ。うふ、ス・ゴ・イわ。に訂正。

ダディのぼやき節もかなり洗練されていたのも嬉しい限り。アナタは魔界のダイ・ハード男ですか?というくらいぼやき節全開。かなり深刻な状況でダディが軽くボケた後にビシッと決めてくれるシーンに何度も興奮しちゃったわ。ダディは赤いだけじゃないの!ツノがあるだけじゃないの!ぼやきも腕っ節も一流の男の中の男なの!惚れるに決まってるわよ!ダディの素晴らしさが判らないニューヨーク市民に異議を唱えるわよ!アンタたち、ヒドイわよ!マイ・ダディを醜いですって?オマエら、まとめて一昨日きやがれってんだ!いっぺんリズに焼かれてみろってんだ!あら、いけない。またハシタナイお言葉使っちゃったわ。ダディ、ごめんなさい。そうそう、前作ではダディの射撃の腕前は強烈にヘタという設定だったのに今作ではあっさりそんなコトは忘れられている点にはKOROちゃん首を傾げちゃった。ま、いいわ。きっとダディも見えないトコロで努力をしていたに違いない。だってミーの愛するダディですものッ!

そろそろ、少しはダディ以外のキャラとか内容にも触れちゃおうかしら。ヌアダ王子。演じているのはルーク・ゴス。ダディとは2度目の共演かしら。「ブレイド2」でリーパーズのノマックを演じていたわ。素顔はかなりイケメンなのに大抵は異形のキャラを演じるというなんともステキな人。今回のヌアダ王子も白塗りがイカしておりマシタ。ヌアダ王子のアクションが素晴らしい。キレもあるし、動きも軽快でヨロシイ。ただダディとの対決シーンは異種格闘技の感が強く、なんとも消化不良だったのが正直なトコロ。だってダディは重量級ですもの。ガチンコ勝負が基本ですもの。「柔よく剛を制す。剛よく柔を断つ」みたいな緊張感溢れるシーンに至ってなかったのは残念。

全然、触れてないけどヌアラ王女というキャラがいるの。ヌアダ王子の妹。演じているのはアンナ・ウォルトン。はっきり言って全然知らない女優さん。素顔はどことなくタンディ・ニュートンに似ているべっぴんさん。彼女の白塗りヌアラ王女もKORO的に非常に可愛らしくてお好みなのですが、あっさりヌアダとヌアラが○○で○○が○○○ともう○○も…と明かしてくれたのでラストのオチが瞬時に予測できたのは惜しいところ。台詞で説明するのはどうかと思っちゃったわ。いっそのこと中盤の木の精霊のエピソードはばっさり削って、ヌアダ王子とヌアラ王女に秘められた繋がりを暗示させるようなエピソードにすればいいのに。

エイブ。前作以上に活躍。妙にオドオドしたカンジもなくなったし。ついでに恋をしちゃったり。ダディ達のお目付け役トム・マニングは前作ではタダの嫌味なおっさんだったけど今回はなかなかお茶目なおっさんだったわ。リアクションのひとつひとつで細かく笑わせてもらったわ。「マニングに任せれば百発百中!」にウケたわ。

前作でダディと互角の存在感を示した敵役クロエネン。今回ゼンマイ巻いて頑張るクロエネンは登場しませんが、代わりにエクトプラズムを噴出して頑張るヨハン・クラウスなる人物(?)が登場よ。人物なのか非常に判断に苦しむけど、ダディの上司だったりするの。ある意味、ヨハン・クラウスが最強かもしれないわ。ただ彼の過去がほぼ説明されてないので終盤の彼の言動が唐突に感じられるのは残念なトコロ。

音楽が前作と変わって、ダニー・エルフマンが担当しているのも嬉しい。作品世界に合ってると思う。劇中で使われている数々のナンバーもヨロシイ。終盤辺りでダディとエイブがバリー・マ二ロウの“Can't Smile Without You”を大合唱するシーンに泣きマシタよ。

クライマックス直前でリズが○○に決断を迫られるシーンには泣いちゃったわ。彼女が逡巡もなく選択した決断。あ〜んッ!リズ!ダディをホントに愛してくれてるのね!嬉しいわ、KOROちゃん嬉しすぎるわ。もう感動です!むせび泣きです!ミーもリズのように誰かと愛し、愛しされたいッ!出来ればダディ似の頼れる男希望。…はい、いませんね。人間界には絶対いませんね。デモ、KOROちゃん諦めないッ。デル・トロ監督の持ち味が十二分に発揮されたアクションに恋模様も絶妙にブレンドされた切ない展開なのに、細かいトコロで蛇足過ぎたり説明不足な点があるのが惜しいわ。ヌアダ王子に悪のオーラが希薄な点も淋しい。ま、ミーはダディの勇姿が拝めれば万々歳なのでストーリーがありきたりだろうが知ったこっちゃナイわけですが。

え〜と。やっぱりマトモな感想を書くのはムリでした。それもこれもダディへの愛が迸りすぎてるせいなの。リーちゃまもシュワちゃんも敵わないほど愛しているの。赤くてツノありの男しか今は愛せない。続編を匂わせるかのような結末に早くも期待している夢見るKOROちゃんデス。しかし。○○はどっち○なのかしら。
2008年/アメリカ/119分/監督:ギレルモ・デル・トロ
HELLBOY II:THE GOLDEN ARMY
2009.01.17記

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