現代のニューヨークを舞台に、不死の一族の戦いを描いたSFファンタジー。
16世紀のスコットランド。コナー・マクロード(クリストファー・ランバート)は謎の黒騎士クルガンに殺されるが息を吹き返し、人々から気味悪がられ村を追われる。放浪するうちに出会ったホアン・ラミレス(ショーン・コネリー)に最後に生き残った者だけに与えられる究極の宝を求めて、同族の者と闘う運命にある不死族の1人であることを知らされる。マクロードはラミレスに武士道を習い、来るべき日に備え腕を磨く。
そして1986年のニューヨーク。アンティーク・ショップを経営するマクロードにその日がやってきた。究極の宝を巡り、マクロードとその敵黒騎士クルガン(クランシー・ブラウン)の果てしない闘いが始まる…
カタナですよ!チャンバラですよ!おまけに何故か音楽がクィーンですよ!ステキ。冒頭からKOROの心を鷲掴み。マクロードが駐車場で同族のファジルとかいうおじさんと闘うシーンで、いきなりトレンチコートからカタナ出してました。どういう収納法だよ!トレンチコートの下がジーンズにスニーカーというファッションセンスも激しく疑問。デモ、クリストファー・ランバートの射るような視線がたまらなくステキなので、そんなコトは些少な問題ですわ。まぁド近眼のせいであんな眼差しらしいですケド。
それとスペイン人と言っておきながら、実はわしはエジプト人だと語るショーン・コネリー演じるラミレスのキャラがいいですなぁ。お師匠さんぶりがなんとも素晴らしい。彼の持ってる武器が刀。紀元前6世紀(ハァ?)に彼の妻だった日本人女性サキコの父が名刀マサムネから鍛えてくれたという逸品らしいデス。
過去と現代を行き来しながら繰り広げられる微妙にB級な香りのするファンタジーにミーの魂は激しく揺さぶられマシタ。大真面目なんだけど、時々とんでもなくハジけた台詞とド派手なカメラワークがある意味B級なカンジ。あ、でもキレイなお姉さん好きKOROとしては黙ってられないわ!16世紀のマクロードの妻、へザーはイイとしても現代でマクロードと恋に落ちる女性よ!ナニ、あのおばさん。おば臭い。おでこにシワあり過ぎ。斬り捨て御免ですわ!マクロードったら、何故にあんなおばさんに恋するの!あ、近眼だから?まぁ古代のスコットランドの風景が非常に美しいのとクリストファー・ランバートのお顔がたっぷり楽しめるので許しますが。デモ、やっぱりヒロイン(?)がおば臭いので減点ざます。
敵役のクルガン役のクランシー・ブラウンも不気味でイイです。個人的には「ハイランダー2」のマイケル・アイアンサイドの方がスキ。
不死族が現代のニューヨークで最後の1人になるまで闘っちゃうよ!宝が欲しいからね!監督がMTV出身のラッセル・マルケイのせいか、クライマックスではやたらと火花が散っちゃうよ?なんだかすごいというか笑えるというか変なエフェクトもてんこ盛りだよ?な作品ですが、クリストファー・ランバートのあの眼光が荒唐無稽な設定に妙な説得力を持たせてくれてます。(超独断?)
ショーン・コネリーもスコットランド人ということもあり、回想シーンのクラシックな雰囲気にぴったりで粗筋だけ聞くと「おバカ映画?」と思うこの作品に格調高さを与えております。
1986年/イギリス/117分/監督:ラッセル・マルケイ
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