北北西に進路を取れ

アルフレッド・ヒッチコック監督の巻き込まれサスペンス。

広告代理業者ロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)は、ニューヨークのホテルから無理やり2人の男に連れ出された。キャプランという男を間違えられたのだ。理由も判らぬまま、海のそばに建つ邸宅へ連れて行かれるソーンヒル。主人のタウンゼントと称する男(ジェームズ・メイスン)から、ある仕事への協力を強制される。ソーンヒルが断ると、あろうことか彼を泥酔させて車のまま海へ突き落とそうとした。間一髪、危機を逃れたがパトロール中の警官に飲酒運転で捕まってしまう。翌日の裁判では母にまで不信の目で見られるソーンヒル。身の潔白を証明するために連れ込まれた邸宅に向うが、出てきた夫人は彼をパーティに招いたと証言する。ソーンヒルは国連総会に出席中というタウンゼント氏に会いに行くが、彼は昨夜の男と違っていた。詳しく話しを聞こうとした瞬間、タウンゼント氏は背中に短剣を受けて倒れた。ソーンヒルはとうとう殺人犯として追われる身に。彼はこの窮地から脱することが出来るのか?


巻き込まれてマス。冒頭からいきなり巻き込まれてマス。徹底的に巻き込まれてマス。これでもか、これでもかッ!もっともっと巻き込まれておしまいッ!というくらいに凄まじいまでに窮地に陥りまくりマス。デモ、どんなに巻き込まれてても窮地に陥っててもスーツをビシッと着こなしてるソーンヒルがたまらなくステキ。「ペイチェック 消された記憶」のベンベンの装いはロジャー・ソーンヒルの着こなしを意識してるとのことですが、100年早いわ。ダンディという言葉が裸足で逃げていくわ。あら、KOROちゃん辛口かしら?まぁヨイ。

次々と災難に巻き込まれていく主人公が窮地に陥りながらも持ち前の機転で危機を脱するサマが痛快。いつでもクールな言動のソーンヒルに「ぽっぽ〜ッ!」ですヨ。サスペンス色豊かな展開もヨイ。中盤からのロマンス模様もヨカですなぁ!エヴァ・マリー・セイントがこれまたセクシーで嬉しい限りですよ。再び「ぽっぽ〜ッ!」

敵も味方も判らず、誰を信じていいのかも判らずに孤立無援で知らぬ間に巻き込まれた陰謀の謎を追いながら、駆け回る主人公。酩酊状態で車に乗せられ、観ているこちらまで酔いそうなカメラワーク。国連ビルからの逃走シークエンス。トウモロコシ畑での飛行機との攻防。クライマックスのラシュモア山での正に手に汗握る展開。冒頭からラストまで息もつかせぬサスペンスに興奮。

何故かサスペンスもののはずなのに、そこはかとなくトボけた雰囲気が漂ってたり。特にラシュモア山での展開は劇画チックというか。しかし有無を言わせぬ強引なストーリー運びにいつの間にか引き込まれてしまいマス。個人的にはヒッチコック作品のベストではないし、1959年作なので古臭さはところどころに感じられますが、充分にドキドキ感が味わえるサスペンスものの良作デス。
1959年/アメリカ/137分/監督:アルフレッド・ヒッチコック
NORTH BY NORTHWEST

「誰もがケーリー・グラントになりたいと思った。ケーリー・グラント本人さえも」
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