パニック・ルーム

それは“パニック・ルーム”と呼ばれる。設計3ヶ月、建築に5ヶ月が費やされた。その部屋が作られた目的はたったひとつ。決して何者も中へ入れないこと…

離婚して娘と2人だけで新しい家に移り住むことになったメグ(ジョディ・フォスター)。その4階建ての高級タウンハウスにはある隠された部屋が存在した。コンクリートの厚い壁、他とは完全に独立した電話回線と換気装置。そして、家中を映し出すモニターと完璧なまでの防犯システム。その部屋が作られた目的は、たったひとつ、決して誰も侵入させないこと。引越し当日の夜、突然3人の強盗に押し入られたメグは咄嗟に1人娘を抱えパニック・ルームと呼ばれるその部屋に身を隠す。しかし、“パニック・ルーム”こそ、彼らが目指していた場所だった。


オープニングからデヴィッド・フィンチャー色濃厚で期待大。タイトルロールがカッコヨカですなぁ!ついでにジョディ・フォスターの胸がふくよかデス。母は偉大だ。しかし、フィンチャーの作品っていつも画面が暗くありませんコト?この作品もほとんど室内、しかも夜中の出来事なんで時々よく見えなくてイライラしたり。まぁとりあえず気合で鑑賞。

え〜と、いきなり結論。面白くないってワケじゃなかったですが、それほど怖くもなかったデス。まず犯人がダメ。お前ら、揃いも揃ってオマヌケなんだよ!このへっぽこ集団がッ。ジョデイの前ではハンニバル級の悪人でないと互角に渡り合えるワケないので、それは仕方のないコトでしょうか。普通の主婦のはずなのに、やたらクレバー。どこで電話の配線の仕組みなんて覚えたんだ?フツーの主婦の振りして実は凄腕エージェントとかじゃないのか?と疑いたくなるような機転の利き方ですよ。そんなカンジでジョディ・フォスターでは危機一髪に怯える主婦には見えないかと思われマス。最初にキャスティングされてたニコール・キッドマンだったら、それらしく見えたかな?強盗くん達に人がいるって判ったんなら、出直せよと強く訴えたかったデス。今日じゃないとダメっていう設定じゃなかったようだし。

それといきなり娘が病気持ちとか言われてもなぁ。全くそういう描写ナシで「あぁ!発作が!」みたいに慌てられても置いてけぼり感満載ですヨ。なんだかツッコミどころありすぎ。カメラワークとかは「おぉッ」と思うシーンが多々ありましたが、なんだかフィンチャーの力業で平板なストーリーをどうにか最後まで持たせたような気がしなくもない。う〜ん「セブン」とか「ゲーム」っの怖さって何がなんだか判らないトコが怖いってカンジだったけど、これはシンプルに判る怖さということかしら?期待せずに観ればそこそこ楽しめるかも?
2002年/アメリカ/113分/監督:デヴィッド・フィンチャー
PANIC ROOM

「メグの元夫があんなお爺さんとは…」
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