ペイチェック 消された記憶

あなたはこの謎(パズル)を解くことができるか…?記憶を売った報酬=19個のガラクタ すべての鍵はここにある

今からそう遠くない未来。マイケル・ジェニングス(ベン・アフレック)はハイテク企業と契約を結び、極秘プロジェクトに参加するフリーのコンピュータ・エンジニア。彼の契約は常に短期間でプロジェクトが完成すると高い報酬の代わりに機密漏洩を防ぐ為、2ヶ月間を上限としてプロジェクトに参加した間の記憶を消されることが条件だった。

ある日、彼は巨大ハイテク企業のオールコム社の社長ジミー・レスリック(アーロン・エッカート)から9200万ドルの破格の報酬を提示される。その代償は3年間の記憶。だが契約終了後に受け取ったものは金ではなく、ガラクタとしか思えない19個の様々なアイテムが入った封筒。そして、提示された誓約書には“報酬を辞退する代わりにこの紙袋を受け取る”という自分のサインが…。何故?どうして?ボクは誰かに騙されてるの?しかも命も狙われてるみたいだし!ベンベンの孤独な戦いの結末や如何に?


鳩飛んでました。ベンベンが相変わらずケツ顎デシタ。以上感想終わり。だって原作フィリップ・K・ディック、監督ジョン・ウーで主演がベン・アフレック?ゴージャスというよりも節操のナイ組み合わせだなぁとかジョン・ウーがSF?これは悪夢なのか?ってカンジでとりあえず観ただけなので。まぁ別にウーはキライじゃナイですよ。ただ彼がこういうジャンルはどうかと。CGキライらしいから、未来描写もなんだか中途半端。妙に古臭く感じてしまいマシタよ。それと19のアイテム。どんな風に使うのかと思ったら、意外と行き当たりバッタリ。全然キャッチコピーの「アナタはこの謎(パズル)を〜」っていう言葉に重みがナイというか。だっていともあっさり次から次へとアイテムの用途を見つけ出していく主人公。パズルを解いてるカンジ全くナシ。

ストーリー部分はそれほどサスペンス色も濃くなく、危機一髪感も感じず。主人公のジェニングスの衣装は「北北西に進路を取れ」のケーリー・グラントの装いをモデルにしてるそうですが、あの作品は次々と襲い掛かる窮地に機転をきかせて切り抜ける主人公の姿にドキドキしたワケですよ。この作品の主人公・ジェニングスは機転を利かせてるというか○○が○○○ワケだからねぇ。なのでロジャー・ソーンヒルのファッションをモデルにされてもなぁと思ったり。

それとなんだか悪役たちがいまいちオマヌケなのよねぇ。予想していた計画と違い、ジェニングスが逃げたコトに腹を立てた○○○が「お前はその時ナニをしてたんだッ!」と怒鳴ったら、「はい、私はその時パイを食べてマシタ」とか答える部下に脱力しましたヨ。ついでにジェニングスが邪魔なら、記憶を消す前に本人を消しとけとか思うのは間違ってますか?それとウマ・サーマンが妙に老けててクール・ビューティ度がかなり低めなのが淋しい。というよりベンベンと恋人同士?似合わないわヨッ!単にKOROがベン・アフレックがあまり好みではないからかもしれませんケド。なんだかKORO的にはあの2人がイチャイチャしても違和感満載なのよねぇ。

何かと不平不満を並べてますが、さすがにジョン・ウーだけあってアクションシーンはなかなかヨカッタかも。しっかりスローモーションも使ってたなぁ。さすがに2丁拳銃は出てこなかったケド。鳩も「ここでかよ!」とツッコミたくなる程、唐突に現れマシタ。あ、アクションシーンを褒めるんだったわ!バイクでのチェイスシーンはカメラワークが見事で「おぉッ」とか唸っちゃいマシタ。デモ、ヘルメット被ってるのは減点。まぁノーへルじゃ、髪の毛が風になびくのでベン・アフレック的にはNGだったかと思われるのであまり触れるのは止そう。あ、ウマがしつこい追跡者にキレてヘルメットを思いっきり投げつけるシーンは笑った。しかし生物学者という設定のはずのウマ・サーマンがあんなに鋭い蹴りを繰り出すのは何故だ?ハッ!実は記憶を消されていたのはジェニングスではなくてウマ演じるレイチェルで彼女のホントの姿は殺し屋だったとか!(キル・ビル?)

監督がジョン・ウーだから!とか原作がフィリップ・K・ディックだから!とか期待して観ると、微妙に肩透かしを食らうかもしれませんが、ベン・アフレックのケツ顎を異常に愛しておる方はどうぞ。
2003年/アメリカ/118分/監督:ジョン・ウー
PAYCHECK

「アインシュタイン」
アイ★ラブシネマTOPに戻る