カクテル

カクテルバーテンダーとなった青年の成功と挫折を描いたトム・クルーズ主演の大ヒット作。

兵役あがりの野心家ブライアン(トム・クルーズ)は一攫千金を夢見てニューヨークへとやって来るが、学歴の低さが災いして就職活動は難航。目指す大企業への入社はままならず、落胆していた。そんな折、ブライアンはマンハッタンのカクテル・バーの求人広告を目にし、軽い気持ちでバーテンダーのアルバイトを始める。昼間は大学に通いながら、夜はオーナーのダグ(ブライアン・ブラウン)とコンビを組み、リズミカルなバーテンダー・テクニックでたちまち界隈きっての人気バーテンダーとなる。しかし、女を巡るいざこざからダグと決裂。順調に見えたブライアンの人生はそこから激しい浮き沈みを繰り返すことになる。ブライアンは本当の幸せを手にすることが出来るのか?


うん、たしかに大ヒットしたと思うよ。ミーは当時からトムちんのファンではないので記憶が朧げだけど、この作品に影響されて猫も杓子もシェイカーを投げたり、くるくる回したりするパフォーマンスを演じてたように思う。日本はバブル景気の真っ只中でしたからね。まぁ、生まれついてのド貧民KOROにはバブル景気なんてものは他人事でしたケド。プールバーとかディスコとか行ったことねぇよ。あ、そういやバブル時は一応、未成年だった。ホントよ!ウソじゃないわ!失敬だな、帰らせてもらうよッ!

え〜と。トムちん作品なので、あまり感想が浮かばずに適当にキレてみて感想を終わらせる姑息な作戦に出てみました。観るには観たが、どうもトムちんの爽やかスマイルがミーの胃液を刺激して胸焼けしちゃうのよね。いつでもカメラ目線で爽やか。一分の隙もなく爽やかなトムちんのキラキラ攻撃に正直ヘコたれますよ。若い頃のトムちんは爽やかではあるが、妙な異臭も感じるので苦手。年食ってきてからは幾分、異臭は感じられなくなったが代わりに俺様臭がぷんぷん。いや、キライじゃないですよ?ただ体質に合わないってだけで。デモ、意外と作品は観てるんだよなぁ。なんのかんの言っても若い頃はともかく、トムちんは作品選びは上手いですからね。そつがないですからね。

作品のジャンルとしては青春ドラマでロマンスもので、立身出世のサクセスストーリーで野望だの、裏切りだの、友情だのと色んな要素がてんこ盛りの欲張りスタイルです。100分少々でよくこれだけ詰め込んだなというくらいに主人公のブライアンは人生の浮き沈みを味わいますよ。正直、途中でアンタはナニがしたいんだと軽くツッコみそうになりマシタ。ついでにヒロインに華がないのもいただけない。KORO的にエリザベス・シューはあまりお好みでないのです。典型的アメリカン・ガールな容姿が肌に合わない。

ストーリーはこれでもかッていうくらいにブライアンの人生の浮き沈みぶりが強調されてるし、台詞が下品だったり、作品の作り自体が雑だったりで単なるアイドル映画でしかないと思う。「トップガン」などに主演して、飛ぶ鳥を落とす勢いだったトムちん主演だからこその大ヒットだったのではないかと。トムちん自身もこの作品のことはあまり語りたがらないらしいし。内容的にはあまり惹かれるものはないが、劇中で流れる数々のナンバーは非常に素晴らしい選曲。今でもビーチ・ボーイズの「ココモ」を聴くだけでジャマイカの浜辺が浮かんできちゃいますよ。ついでにトムちんのクドいスマイルもな。
1988年/アメリカ/102分/監督:ロジャー・ドナルドソン
COCKTAIL

「卒業白書のパンツ姿で踊るシーンも封印したい過去だと思ふ」
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