キング・オブ・デストロイヤー

有史以前の世界を舞台に、冒険者コナンが偉大なる力を秘めた“魔神ダゴスの角”を求めて新たな冒険へと旅立つコナン・シリーズ第2弾。

自らの王国を求め、旅を続けるコナン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は突如襲ってきた兵士に一緒にいた宝石泥棒マラック(トレイシー・ウォルター)と共に捕えられ、女王サラミス(サラ・ダグラス)の元へと連れて行かれる。女王はコナンにジェンナ姫(オリヴィア・ダボ)を伴い、砂漠の城に納められているという魔神タゴスの角を持ち帰って欲しいと頼む。姫だけがその城へ辿り着ける道を知っており、魔神の角に触れられるのも彼女だけだというのだ。ダゴスの角を無事持ち帰れば、今は亡きコナンの恋人、ヴァレリアを女王の力で蘇らせるというのが条件。コナンはマラック、ジェンナ、ジェンナの護衛役ボンバータ(ウィルト・チェンバレン)と共に砂漠の城へと向かう。旅の途中で魔法使いアキロ(マコ)と棒使いの名手である女戦士ズーラ(グレース・ジョーンズ)を仲間に加え、城を目指すコナンだったが…


前作は正統派というか大人向けというか骨太クソ真面目といいますか。とにかく至極真っ当な史劇を描こうとした作品だったワケですよ。どこでどう間違ったのかB級臭さぷんぷんの作品に仕上がってますが。デモ、好きだも〜ん。シュワちゃん出てますから!筋肉全盛期ですから!筋肉のためなら死ねるッ!

言い過ぎた。筋肉のためには死ねマセン。でも、シュワちゃんの筋肉拝むためなら演技がクサかろうが緩急のない展開だろうが我慢出来る。筋肉礼賛。あ、筋肉のことしか書いてない。いかん、いかん。

え〜と。とにかく前作は大人向けファンタジー路線だったように思われるのですが、続編のこちらは何故かお子サマ向け娯楽アクションへとシフトチェンジしております。何故ッ!全編、シュワちゃんの素晴らしい肉体を拝むことは出来ますが前作のように無意味に筋肉モリモリでポージングするシュワちゃんがあまり観られない。やたらパーティが増えてRPGのようなメンツになっております。戦士、竜騎士、白魔術師、黒魔術師、シーフみたいな。なんか違う。竜騎士?なグレース・ジョーンズが怪演。ケツ出し衣装で頑張ってマス。ハード系がお好みの方には堪らない衣装です。野獣系美女が好きな方はごく少数と思われますが。そんな野獣系美女と正統派美少女のジェンナ姫との会話のやりとりが笑えた。あ、ジェンナ姫。ムダに衣装がセクシーなところがヨイ。しかも○○ですと。いやぁ〜イイネ!正にお姫様だね!女王サマの熟女フェロモンムンムンの濃厚なお色気には負けるけど、未熟なお色気もまたヨイね!←どこのおっさんなんだ。しかしホッとした。セクシー部門担当がグレース・ジョーンズだけだったら胃モタレ起こしかけるトコだったよ。

ジェンナや女王サマの存在はやや嬉しいが我らがヒーロー、コナンのキャラが明らかに変容。おまぬけになってるような。おちゃらけてるような。それはヨクナイ。そしてこの作品の一番の難点はラスボスが激しくいただけん。ショボすぎ。ラスボスみてヘコんだ。スーファミ・ゲーム「弟切草」に出てきた○○人かとオモタわ。仕方ないのでDVDのメイキング観てブロークン・ハートを癒してみた。どんなクソ映画でもDVDの映像特典を観るとスンバラシク傑作に思えてくるから不思議。

しかし、ラストで「コナンがこののち王となる物語は、また別の機会に語られる…」とあったけど、ちっともさっぱり作られなかった。悲しい。なんのかんの言ってもコナンシリーズを愛してるのでパート3をシュワちゃんが元気なうちに作って欲しかった。観たくて観たくてタマラン。かといって今さら違うキャスティングで製作されたら噴飯モノ。一揆だ、一揆。

お気楽アドベンチャー風味で、しかもかなり安っぽい出来なのでシュワちゃんの肉体美が拝めれば幸せという方以外にはまったくもってオススメ出来ない作品です。
1984年/アメリカ/101分/監督:リチャード・フライシャー
CONAN THE DESTROYER
2008.02.22記

「彼はハンサム?」
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