行きずりの男と情事を楽しんだ人妻が惨殺される事件を巡って展開される心理サスペンス。
中年女性ケイト(アンジー・ディッキンソン)は、夫のマイクとの性生活に強い不満を持っていた。時々彼女は逞しい男に襲われる夢を見ることがあり、精神分析医のエリオット(マイケル・ケイン)のクリニックに通ってはエリオットまで誘惑する始末。ある日1人で街に出たケイトはメトロポリタン美術館へと出かけ、そこで出会った行きずりの男と本能のままに情事を交わす。しかし情事を終えて帰宅しようとした彼女はホテルのエレベーター内で何者かに襲われ、ナイフで惨殺される。エレベーターを待っていたリズ(ナンシー・アレン)は犯人らしいブロンドの女性を目撃するが娼婦である彼女に対して刑事マリノ(デニス・フランツ)の態度は冷たかった。やがてリズも身の危険を感じ始め、ケイトの息子であるピーター(キース・ゴードン)と共に犯人の正体を追うが…
いいねぇ!エロさ満開で!アンジー・ディッキンソンの熟れ過ぎた肢体から発散される欲求不満オーラもある意味セクシーですね!しかし、この時48歳くらいか?見事に脚線美保ってますなぁ。そして天晴れとしかいいようがないくらい欲求不満妻を演じきってますなぁ。もう美術館での男との駆け引きシーンがくどい、くどい。ねちっこすぎる。ホテルでの情事のあとのシークエンスも胸焼けするほどにクドさ満点。さすがデ・パルマですねぇ。濃厚なカメラワークですねぇ。そしてタクシーの中でいきなり悶えまくる!野獣かとオモタ。…あぁ一応嫁入り前なのにエロとか悶えるとか下ネタワード連発してるよ。まるでミーが欲求不満みたいではないか。いかん、いかん。ミーはエロ天使じゃないですよ?純粋に映画作品として評価してるだけでエロければ可というワケではないですよ?しかし、エロいと妙に筆が乗る気がするなぁ。うん、きっと気のせいだ♪
まぁこの作品、犯人はバレバレです。そんなことは些少な問題なのです。ストーリー前半のヒロイン、ケイトの中年人妻エロパワーとストーリー中盤からのヒロイン、リズのキュート系エロさが素晴らしいのです!ガーターベルト姿に「いひひ〜、いいねリズちゃんッ」とエロおやじ並みにニヤけるKOROはかなりヤバいかもしれませんが単にセクシー礼賛主義なのです。そんな主義があるかどうかは疑問ですがヨイのです。
それとデ・パルマのヒッチコックに対するオマージュか単なるパクりか判らない描写がまたヨイね。冒頭でいきなりシャワーシーン。でも、デ・パルマなのでどこまでもお下品。そしてエロ。単なるオマージュじゃないトコがヨイ。「裏窓」のオマージュと思われるシーンだってランジェリー姿ですから!うひょ〜!なんか大好きだ、デ・パルマ。
なんだかエロだけが売りみたいに書いてますが、デ・パルマ節炸裂の濃厚なカメラワークとショッキングな殺人シーンの映像も素晴らしいです。ラストも判ってはいても、なかなかショッキング。
1980年/アメリカ/105分/監督:ブライアン・デ・パルマ
DRESSED TO KILL
2008.02.12記