許せない。許さない。
結婚式の日にかつてのボスに襲撃され、友人、身ごもった子供までも殺され自らも瀕死の重傷を負った最強の女暗殺者の復讐を描く。
かつてのボスに襲撃され全てを失い、自分自身も死の淵をさまようこととなったザ・ブライド(ウマ・サーマン)。4年半後、長い昏睡状態から奇跡的に目覚めた彼女の頭の中はビルに対する激しい怒りに満ちていた。ビルに復讐する!ビルを殺る!復讐の鬼と化した彼女は自分の幸せを奪った者全てを血祭りに上げるため、たった1人で闘いの旅へと向かう…
非常にコメントに苦しむ作品というか。タランティーノが自分の好きなものだけを詰め込んだら、こういう映画になりましたってカンジ?ミーは楽しめマシタ。デモ一緒に観に行ったK元くんは梶芽衣子も知らなければ風祭ゆきもワカンナイし、麿赤兒って誰だよ!ってカンジなので鑑賞後に「Vol2は行かん」と軽く宣言してくれました。え?
たしかにツッコミどころは満載デス。長い昏睡から目覚め復讐に燃える主人公ということでセガールの「ハード・トゥ・キル」か?と思ったり。日本刀は飛行機内に持ち込みOKですか?とか。サニー千葉がどうみても伝説の刀鍛冶には見えないわよ!とか。ついでに彼のベタな英語はワザとでしょうか。彼がしゃべってる間、ずっとお尻がこそばゆかったデス。青葉屋?あんなクラブ風の料亭が存在するのかと激しく問い詰めたい気分になったり。デモ、あったらいいなぁとも思いマシタ。
それとウマの日本語。緊張感を削ぐわ。彼女が日本語で話す度にハ、今なんとおっしゃいました?状態。頭に染み込む前にストーリーが進んじゃわヨ!特に「キリタイネズミガイルカラ」にはコケそうになりマシタ。笑えたケド。あ、ルーシー・リューの日本語も最初はナニ言ってんだ状態でしたが、後半はけっこう上手になってたような。特にクライマックスのセリフはカッコ良かったです。ウマの方はチャーミングだけどカッコ良くはなかった。
あ、ヤクザの親分達の日本語もナニ言ってんのか判んなかったワ!ドスが効いている上に異常な巻き舌。同じ日本語圏の人間とは最早思えない程デシタ。ウマとルーシーの日本語より字幕を入れて欲しい度高かったデス。
血糊満載という噂でしたが、確かにドバーッでしたね。デモ、聞いてた程残虐とは思わなかったです。クライマックスの青葉屋の延々続くアクションシーン。バッサー、ドバー、ウギャー、お尻ペンペン!ステキ。変な日本語オンパレードでの脱力感も忘れちゃうわ。しかし、ルーシーの最期にはハァ?というか愕然というか。ギャグ映画なのか、この作品はとか思った。思わず友達と見つめ合ってしまいマシタ。「ハンニバル」?
まぁタランティーノ作品ということもありましたが、ウマが主演よ!ついでにルーシー・リューが出てるし、凄みが出てきたダリル・ハンナは出てるしで、キレイでコワイお姉さん好きのKOROの魂を激しく揺さぶり、公開を心待ちにしてた作品デス。あ、GOGO夕張はまだまだですな。カワイイけど最期がオマヌケ。ドリフかと思った。GOGOちゃんはいまいちでしたがアニメパートのキャラデザインに田島昭宇が参加してるし!武器が日本刀だし!満足。
過剰なほどの血糊、殺戮シーン満載なので万人には勧められないケド、インパクト度は不必要な程に高い作品。
2003年/アメリカ/113分/監督:クエンティン・タランティーノ
KILL BILL: VOL.1