コンフェッション

盗作した小説は罠の第一歩だった!窮地に追い込まれた元弁護士は自らの手で犯人を見つける事が出来るのか?随所にちりばめられたトリックをあなたは見抜けるか?

やり手の弁護士としてその名を轟かせていたローソン・ラッセル(キューバ・グッティングJr)。しかしある事件をきっかけに良心の呵責に耐えられず、判事に背いたことから弁護士資格を剥奪されてしまう。法曹界を追放された彼は小説家として新たな人生を送ることを決意する。しかし小説のアイデアも浮かばず生活は落ちて行くばかり。うらぶれた生活を送る彼の前に、ある日モンローと名乗る老人が現われ、読んでくれと小説の原稿を置いていく。その内容はあまりに素晴らしく一気に読み終えたローソンは感想を伝えに老人宅を訪れるが、そこでモンロー老人が急死したことを知らされる。原稿が傑作だと確信したローソンは、誘惑に抗えずその小説を自分のものとして発表してしまう。たちまち作品はベストセラー。一躍、時の人として注目を浴びるローソン。しかし、それはある陰謀のはじまりだったのだ。やがてその小説そっくりの連続殺人事件が起きる。容疑者として警察に追われる身となったローソン。彼は自分を罠に嵌めた張本人を突き止めようと一人、事件の真相を追うのだが。


キューバ・グッディングJrが悪徳にも敏腕弁護士にも見えないのがまず気になる。市長の息子の娼婦殺しの弁護を頼まれた彼ですが、どう見ても息子はクロ。裁判に勝つ自信はあっても正義感から弁護を断り、圧力をかけられて弁護士資格を剥奪されます。急に正義感に駆られるなよ。

予告を観て面白そうじゃね?とうっかりしっかり騙されて観に行ったワケだが、これがなんとも凡庸な作品でした。観られたもんじゃないという程ではないが、あまりにも意外性が乏しくて驚きに欠けた。それと展開がムリ過ぎる。ローソンがもし盗作しなかったら、どうするんだよッ。盗作してその小説を発表してもベストセラーになるとは限らないだろうがよ!ムリヤリ大量お買い上げでもするつもりだったのか?エラく楽観主義バンザイな罠の仕掛け方だなぁ。

真犯人が早い段階でバレバレなのも残念な点。それと○○が怖ろしく下手くそなのも減点。ありゃギャグか?ま、ちょこちょこと文句はたれてますが、エリック・ストルツとトム・べレンジャーを久しぶりに拝むことが出来たので可。市長の息子役のエリック・ストルツが相変わらず妖しい美しさで嬉しかったが刑事役のトム・べレンジャーがあんまり活躍しなかったのは淋しい。○○シーンにはびっくらこいた。

ミステリ好きのハートを刺激するミステリ小説へのオマージュやキーワードがそこかしこに散りばめられている点やメタフィクション的な要素を含んだ展開はKOROのお好みだったが、締め方がなんとも強引。あんなことして○○になるなんてアメリカって不思議な国。
1998年/アメリカ/101分/監督:ローディー・ヘリントン
A MURDER OF CROWS

「公式HPで大募集してた犯人探して50万円当てようキャンペーンは一向に結果が発表されなかった」
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