狂っちゃいないぜ

空の安全を守る航空管制官の男たちのスリリングな日常を描いたドラマ。

無数の飛行機が離着陸するニューヨークの空港。その過密な離発着スケジュールをコントロールする航空管制官。万に一つのミスも許されないその仕事はストレスも多く、精神的に病んでいくものが多かった。そんな管制官の中でもニック(ジョン・キューザック)は、自分がNo1だと自負する責任感の強い男。もちろん仲間からの信頼も厚い。ストレス発散と称し、浮気もしてきたが妻のコニー(ケイト・ブランシェット)とはうまくいっていた。しかし地方から転勤してきたラッセル(ビリー・ボブ・ソーントン)という男が新たにチームに加わったことでニックの神経は次第に病んでいくように。風変わりだが最高の腕を持つというラッセルの噂に強烈なライバル意識を燃やし始めるニック。しかも管制官たちのパーティが開かれた際にラッセルが伴ってきた妻は若くてとびきり美しいメリー(アンジェリーナ・ジョリー)。驚き。羨望。嫉妬。そして事あるごとに反目しあう2人。やがてコニーとメリーをも巻き込んでの複雑な愛憎模様が繰り広げられることになるが。


一時期、ジョン・キューザックにうっかり惚れかけていたので観た。こんな話だとは思わなかった。邦題と内容がいまいち合ってないような?もう少し原題に沿ったタイトルは浮かばなかったのか?原題は直訳すると「押しつぶれそうなほどの重圧」みたいなカンジ?よく判らんがそんなカンジかと。それとジョン・キューザックの妻役がケイト・ブランシェット。似合ってないような。ニックには勿体ないような。まぁミーはアンジーのセクシーな若妻姿が拝めれば無問題!ジョン・キューザックの情けない表情がキマッテれば文句なしッ!さぁかかってこいッ!気分で鑑賞開始。ところがどっこい。

まずスカイパニックを期待して観てたら、いつまでたってもハイジャックとか事故が起こりそうな気配もなく、もしかしてコメディなのか?と気づいた時には既に物語終盤デシタ。もっと神経すり減らして極限まで病んでしまい、とんでもないコトをしでかす管制官を描くのかと思ったら、アナタ。なんか気の抜けたコメディだった。全体的にユルユル。まぁ序盤はテンポもよく、管制官のストレスいっぱいの仕事振りを描いており、なかなか面白かったケド、ニックの悩みが仕事よりも家庭にシフトした辺りからダレてきた。そしてアンジーの出番が少ないッ!○○とか見れちゃったケド、あまりにもチョイ役だッ!憤慨。ジョン・キューザックの情けない顔はバッチリ拝めた。デモ、彼って主役顔じゃないよねと気づいた。ビリー・ボブやアンジー、ケイト・ブランシェットとキャストはそれなりに豪華なのに肝心の主役がジョン・キューザック。そのせいかなんとも地味な作品になっておりマス。ラストのエピソードもいただけん。あんな管制官は即刻クビだと思う。というかアホすぎる。

何にも考えないでとりあえずボ〜ッと映画が観たい、デモちょっとしたお色気シーンは欲しい。そんな時にはこちらの作品。ユルユル気分で鑑賞する作品として実に申し分ない出来でございマス←ホメてない
1999年/アメリカ/124分/監督:マイク・ニューウェル
PUSHING TIN
2008.04.19記

「Return to me〜♪アホかッ!」
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