名探偵コナン 天国へのカウントダウン

脱出不可能!危険な罠の時間を止めろ!!

劇場版「名探偵コナン」シリーズ、第5作目。西多摩市に完成した日本一高いツインタワービルを訪れたコナン達はタワーの建造に関わった人物が相次いで殺害される事件に巻き込まれていく。

阿笠博士に連れられ、キャンプに出かけたコナンと少年探偵団の一行はその帰りに西多摩市に建てられた日本一の高さを誇る“ツインタワービル”に立ち寄る。ビルのオーナーである常磐美緒に招待された毛利小五郎や蘭、園子らと合流したコナンはビルのオーナーや関係者を紹介されるが、そこでコナンは黒の組織のジンが乗るポルシェ356Aを目撃する。奴らが一体何を目的にやってきたのか訝るコナンだったが、タワーの建設に関わった人物が次々と何者かに殺害される事件が発生。死体の脇には何故か割れたお猪口が残されていた。

不審な行動をする灰原哀、黒の組織の影。連続殺人事件に奴らは関わっているのか?そしてタワーの完成パーティに招かれたコナン達にも危険が迫る─


なんとまぁ。劇場版コナン第5作目はもう9年も前の作品なんですか。十年一昔ッ。時は金なり!電光石火!そりゃ年も取るはずだわ。コナンの絵柄も微妙に違うワケだわ。それじゃ、そういうことで〜。

うむ、いつものように短小感想で終わらせる魂胆デス。既に何回か観てるし、ワリと気に入ってる作品なんだが、なんかミステリじゃねぇよなぁという印象は拭えん。謎解きよりもパニック描写に重きが置かれてるんだよなぁ。クライマックスの演出がまんま「タワーリング・インフェルノ」+「ダイ・ハード」だったよなぁ。

オマージュじゃねぇよな、パクりだよなぁ。高層ビルからの脱出がメインになってしまって謎解きがないがしろ。それに犯人の動機が安易すぎて開いた口が塞がらんかった。そんな理由で何人も殺害するのか。犯行計画を立てる前に○っ○し計画を立てろ。ダイイングメッセージも取ってつけたような謎。なんだかなぁ。

全然、褒めてマセンが何故6つ星なのかと申しますと。それは哀ちゃんが可愛いからデスッ!なんといっても哀ちゃんなのデス!…単純だな、おい。単純でナニが悪いッ!寂しさから○○をする哀ちゃん!辛さから思わずコナンに当たる哀ちゃん!クールな態度で○○になろうとする哀ちゃん!愛おしすぎるッ。もう興奮するなってのがムリなんだよッ!

いかん。年甲斐もなく興奮しすぎた。クールダウンだ、KOROちゃん。当作品は劇場版としては初めて黒の組織がストーリーに深く関わった作品でもあるワケです。それほど出ずっぱりってワケじゃないが、ジンが相変わらず渋くてイイッ。数年前のTVアニメ版のお正月スペシャルの「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」では最後の最後でジンの兄貴がド下手な絵になってて唖然とした。どんな大人の事情だよッ。ラクガキじゃねぇんだぞ!と憤慨したワケですが。さすが劇場版ではクオリティの高い作画でホッとした。

メインであるべきの謎解きは弱いが、それを補うかのようにスペクタクル部分は二段構えでサービス精神満載。さりげなく張られた伏線も巧い。小五郎のおっちゃんが、ようやく手に入れた○○○ーが悲惨なコトになっちゃうラストも笑える。
2001年/日本/100分/監督:こだま兼嗣
名探偵コナン 天国へのカウントダウン
2010.01.12記

「30秒ゲーム」
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