私たち、やっと逢えたんだね…
京都を舞台にコナンや蘭に小五郎、少年探偵団に加え、平次と和葉も登場する劇場版「名探偵コナン」シリーズ第7作目。平次の初恋物語を軸に複雑に絡む数多の謎に挑むコナンが辿りついた真実とは。
東京郊外の神社で深夜、密談を交わしていた3人の男が日本刀と弓矢で殺害される事件が発生。時を同じくして大阪、京都でも殺害事件が発生。やがて殺された5人の男がかつて世間を賑わせた古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーであることが明らかとなる。彼らはお互いを義経や弁慶、またはその家来たちの名前で呼び合っていた。同じ頃、毛利小五郎は8年前に盗まれた国宝級の仏像の捜索を依頼を受けて京都・山能寺へ蘭とコナンを伴い、訪れていた。今年はその盗まれた仏像が12年に一度公開される年にあたり、しかも最近、その仏像の在り処を示すという謎の絵が寺に届けられたことから小五郎に解読を依頼したのだった。
コナンは仏像を盗んだのは源氏蛍だと推理し、源氏蛍の事件を追って同じように京都を訪れていた服部平次と共に謎の絵の解読の手がかりを求め義経、弁慶に縁のある場所を巡るのだが…
劇場版コナン7作目にして初めて平次が大きくストーリーに絡んでますよ!平次萌えなミーとしてはこれは大きなスクリーンで観ないワケにはいかない!しかし一人で行くのはこっ恥ずかしいし、何よりロンリー鑑賞すると内容はさっぱりすっかり劇場に置いてけぼりしてしまう性質。さて、どうしたものか。ということで同級生の娘2人を「コナン映画に連れてってあげる」と誘って観に行きましたよ。ミーがおこちゃま2人に連れてってもらったというのが正解だったりしますが、そんなコトは気にしない。
とにかく平次ですよ、平次!平次が出ずっぱりですよ!平次が駆るオフロードバイクが京都の街を駆け巡りますよ!得意の剣道の技も冴えてますよ!相変わらず色黒ですよ!和葉を押しのけてミーが平次の背中にしがみつきたい!←妖怪おんぶおばけ
しまった。平次のことしか書いてない。え〜と。この作品は平次が大活躍というのも大きいがコナンが一時的ではあるにせよ、新一に戻って蘭と会話するシーンや平次と和葉の幼い頃のエピソードがあったりして劇場版の中でもかなり気に入っている作品。事件の鍵を握る手鞠歌のエピソードがこれまたヨイ。この作品から劇的にビジュアルが綺麗になってる点も評価の一つ。平次がバイクで疾走するシーンは非常に綺麗ではあるが綺麗過ぎて逆に周りの背景から浮いていたのは若干、気になる点ではありますが。いいんだよ!平次さえ拝めれば!←結局はそこか
肝心の謎解き部分。ムリです。あんな暗号が解けるワケがない。こじつけも甚だしい。犯人にも苦言を呈したい。アンタ、表情が変わりすぎ。登場しても「アンタ誰?」状態でしたよ。二重人格なのかと疑うばかりの変貌ぶりに呆れた。細かい点では不満はあるが伏線の張り方はけっこう巧妙だったと思う。ヤ○ク○とかね。
エンディングで流れる倉木麻衣が歌う主題歌「Time after time〜花舞う街で〜」。春の京都を想起させるような旋律と歌詞が余韻を残して非常に美しい。
2003年/日本/107分/監督:こだま兼嗣
名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)
2009.01.25記