名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)

「これが、運命なのか…」 挑め!上空1万フィートの絶体絶命(クライム)サスペンス。

上空1万フィートを飛ぶ飛行機を舞台にコナン最大のライバルである怪盗キッドとの対決を描いた劇場版「名探偵コナン」シリーズ第8作目。

舞台「ジョゼフィーヌ」の主演女優を務める牧樹里の元に怪盗キッドから予告状が届く。彼女が所有するスター・サファイア“運命の宝石”を盗むというのだ。キッドから宝石を守るようにとの依頼を受ける小五郎。予告状の暗号からキッドが公演の最中に舞台上で宝石を奪うと推理した小五郎はコナン達と共に劇場に張り込むが、そこに現われたのは大胆にも新一に変装したキッド。しかし蘭たちに正体を明かせないコナンはキッドの変装だと暴くことが出来ない。しかも宝石を奪われることは免れたが、キッドを追い詰めながらも取り逃がしてしまう。翌日。宝石を守ったお礼として樹里の函館の別荘に招かれた小五郎一行。函館行きの飛行機に搭乗して間もなく、密室の機内で殺人事件が発生。そしてさらに予想だにしないハプニングに見舞われるコナンたち。この危機をコナンは無事、乗り越えることが出来るのか?


この作品は劇場公開をスルーしたなぁ。なんつ〜か観に行った知り合いから「クライマックスがまんま○ービュ○ン○」とか聞いちまったもんですから。えぇ〜みたいな。さすがに舞台が飛行機内だから、今までのようにドッカンドッカン大爆破ってワケにはいかないだろうけど、だからってそのオチはないだろみたいな。そして数ヵ月後。DVDが出たので観た。ホントにクライマックスがター○○ラ○ス(伏字になってねぇな)だった。もしくは「エアポート’75」みたいな。あるいは「ダイ・ハード2」というか。あんれまぁ〜ッ!いや、いいんだけど。面白ければ。ところがこれがツマランのですよ、坊ちゃん、嬢ちゃん。メインの殺人事件の解決よりもその他のパニックとかロマンスネタとかがやたらと幅を利かして肝心の謎解きがぼやけているのは大問題ですよ、奥さん。観終わった後にどういう話だったっけ?とかなり瞬時に忘却の彼方ですよ、ご主人。ミステリーの本分を忘れた展開にKOROちゃん呆然。

どうもこの作品以降は初期のガチガチの犯人探しや謎解きを忘れてパニック重視になってる感が否めない。劇場版=派手なのはいいけれど、だからってパニック路線はどうよ?なんか違う。探偵も推理も必要ないし。ま、KORO的に一番の難点は平次が出てこないってことですけどね!ミーはキッドなんてどうでもいいんだよ!大体、何回、新一に変装したら気が済むんだよ!劇場版第3作目でそのネタは使っただろうが!もうええっちゅ〜に。はい、白い奇術師よりも色黒の西のオラオラ探偵を愛しているミーです。ほっといてちょうだい。

殺人事件が起こったというのに、そんなことはすっかり忘れて単にコナンが飛行機の操縦まで出来ちゃうよ!すごいでしょ!というのを見せたかっただけとしか思えないクライマックスに唖然。殺人事件は単なるフラグかよ。そりゃないだろ。どんだけ軽い扱いなんだ。劇場版コナン・シリーズの中で最低の出来。
2004年/日本/108分/監督:山本泰一郎
名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)
2009.03.03記

「ラストはルパン三世ですか?」
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