探偵たちよ、安らかに眠れ
劇場版10周年を記念して怪盗キッドをはじめ全レギュラー陣が勢ぞろいする、劇場版「名探偵コナン」シリーズの第10作目。
謎の依頼主からの招待を受け、テーマパーク、ミラクルランド内にあるレッドキャッスルホテルへとやってきた毛利小五郎と蘭、そしてコナンら少年探偵団の一行。スイートルームに案内された彼らにほどなく依頼主の秘書である高田正雄からサービスとして全員にミラクルランドの腕時計型フリーパスIDが配布される。蘭と少年探偵団は喜んでミラクルランドへと向かうが、何故か依頼主は小五郎だけではなくコナンにも部屋に残るように指示する。子供である自分まで残したことについて訝しむコナン。そんな思いもよそに部屋に設置されたモニタに映し出される依頼主の姿。しかしその顔は隠されていた。顔を隠した依頼主は「ある事件を調査、推理して解決してもらいたい」と語り始めるが、小五郎のどんな事件か?という問いにも「それを探すのも君たちの仕事だ」としか答えない。しかもその事件には以前にも数人の探偵が関わっていたらしく、中には小五郎の知る探偵もいた。そして小五郎が過去に共同捜査をした竜の姿がモニタに映し出される。彼の腕にはさきほど蘭たちに配られた腕時計型IDが嵌められていた。そのIDのランプが点滅しはじめ、IDに表示された数字が0になった瞬間、爆発音と共にモニタの映像が消えた。衝撃的な映像に驚く小五郎とコナン。そんな2人に依頼主は淡々と告げる。蘭たちに配布されたIDもミラクルランド内に入った時点で起動し、ランド内から出たり腕から外した瞬間に爆発する仕掛けになっていると。1つだけヒントを与える。それを手がかりに今夜10時までに事件の真相をつかめなければフリーパスIDを爆発させると。
残された時間は12時間。小五郎とコナンは無事、事件を解明し蘭たちを救うことが出来るのか?
うむ、この作品も鑑賞したのは2006年4月だな。しかも1人で観に行ったな。チケット売り場のお姉さんに携帯かざして「コナン映画の割引券です!」と張り切って言ったな。コナンくんの携帯サイトの会員なんだよ。鑑賞割引券がサイトにあったからダウンロードしたんだよ。いくらコナンくんファンでも1,800円払って観る気はないんだよ。300円でも安く観たいんだよ。なのに携帯かざしたミーを見て笑うな。うっすら嘲笑を浮かべるな。こっちだって恥ずかしいんだ。まったくもう。
え〜と。作品を観る前のコトはしっかりくっきり憶えているワケですが。作品自体の内容はこれっぽっちも憶えてマセンッ←断言。だって翌年にTVで放映された時にも観たワケですが、劇場で観たコトさえ忘れてましたからね。ストーリー後半まで全く気付きマセンでしたからね。すっごい新鮮な気持ちで鑑賞。で、クライマックス時に「あれ?なんかこのシーンって見覚えがあるような?デジャヴュ?」とか怪訝に感じた程度ですからね。なんか劇場で1人で鑑賞すると内容を劇場に置き忘れちゃうのよねぇ。全く、事件の真相とか犯人の正体とか思い出せマセンでしたからねぇ。なんでだろ。まぁそんなことはおいといて。
レギュラー陣が勢ぞろいだそうですが、そうだったっけ?ミーは平次さえ拝めれば無問題なので竜とか白馬とか怪盗キッドとか出てこなくてもヨイのです。全編、平次でいいのです。いっそコナンさえ出なくてもイイ勢いで平次ラヴなのです。まぁコナンと平次のやりとりがイイ味だしてるっちゃ〜出してるので平次の引き立て役でコナン登場とかは可。なんじゃそりゃ。
しかし。謎解き部分は弱いなぁ。そんなに探偵をつぎ込まなくちゃいけないような謎とは思えないんだけどなぁ。観終わった後、どんな事件だったか印象に薄いというか。まとまりが悪いのか展開に難があるのか訴えてくるものがない。犯人が小粒すぎるせいか?それとせっかくの劇場版なのに謎解き部分もセリフによる説明が多くて動きが少ないのよね。もっと迫力あるシーン希望。10周年記念作品と謳ってるワリに派手さが少ない。ストーリー終盤の怪盗キッドの粋な活躍が華といえば華か。ミー的には平次が華麗に活躍して欲しいんだけどね。あ、ミラクルランド内で唯一、事実を知っている哀ちゃんが皆を救う為に演技するシーン。萌えですよ、萌え!←アホ
2006年/日本/111分/監督:山本泰一郎
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)
2008.06.29記