ミッション:インポッシブル

往年の人気TVシリーズ「スパイ大作戦」の映画化。不可能を可能にするスペシャリストの活躍を描いたスパイ・アクション大作。

極秘スパイ組織IMFのリーダー、フェルプス(ジョン・ヴォイト)の元に当局から指令が入る。任務は東欧に潜入しているCIA情報員のリスト“NOC”を盗んだプラハのアメリカ大使館員ゴリツィンとリストの買い手を捕らえること。早速フェルプスの作戦に従い、イーサン・ハント(トム・クルーズ)をはじめとするIMFメンバーはゴリツィンが出席する大使館のパーティに潜入する。しかし彼らの作戦は情報漏れのために失敗に終わる。ゴリツィンだけでなく、多くの仲間までも殺され、フェルプスもイーサンの目の前で凶弾に倒れてしまう。辛くも難を逃れるイーサンだったが上司のキトリッジ(ヘンリー・ツァーニー)から今回の作戦はIMF内部にいる裏切り者をあぶりだす為に仕組まれたものでゴリツィンは囮だったと聞かされる。そして生き残ったイーサンを裏切り者とみなすキトリッジ。孤立無援のイーサンは本当の裏切り者を見つけるため不可能としか思えない作戦を実行にうつす…


「チャ〜〜ン!チャッチャッチャ…」懐かしのテーマソングがイイッ!カッコヨイ!でも内容は「スパイ大作戦」なのか?というのが正直なトコロ。いや、面白くないワケじゃないですよ?別にトムちんが微妙にダサイよねとか思ってないですよ?デモ、ホントにこれって「スパイ大作戦」の映画化なの?仲間が一致団結して不可能な作戦を可能にしていく過程が「スパイ大作戦」の醍醐味なのに、この映画版はトムちんの俺様映画になってませんか?いきなり仲間がバタバタやられちゃうし。今さらスパイの時代でもないから、スペシャル集団の活躍じゃなくて“裏切り”をテーマにしたのも判らなくはないですが、それだったら「スパイ大作戦」である必要ナシッ。反則だろ。それと字幕で観たせいか内容が判りにくい。イーサンが裏切り者の正体を閃くヒントにも、そんなんで判るかッと真剣にツッコみましたヨ。真の裏切り者がどうしてゴリツィン作戦が囮捜査ということを知ってたのかも謎。スパイじゃなくてエスパーじゃないのか?伏線もほとんどなく、真相はこうでしたって言われても釈然としないわよ。おかげで2回も観ちゃったわよ。あら、もしかしてミーの理解力が低いせいかしら?

有名なトムちん宙吊りシーンはそれなりに楽しみました。トムちんは宙吊りになってもトムちんだなぁってカンジで←嫌味か。しかし!なんなのよッ。ジャン・レノの役柄に納得出来ないわよ!エミリオ・エステヴェスもカメオ出演とはいえ出番が少なすぎるわよッ。全然、彼って気づく間もなく消えちゃったわよ。KOROちゃんご不満。エマニュエル・ベアールも特に好みの女優ではないのでコメントなし。というかジョン・ヴォイトと夫婦役?親子かと思ったよ。

それでも、最早まったく「スパイ大作戦」とは別物のパート2よりはまだ元ネタの雰囲気を壊してないのかも。パート2もキライというワケではないですが、監督がジョン・ウーですよ?2丁拳銃に鳩ですよ?それって「スパイ大作戦」?ってカンジだったし。こちらはTVシリーズを激しく愛してる人には非難されそうですが、一応スパイ映画の体裁は保っているかと思ふ。しかしトムちん製作・主演で監督はブライアン・デ・パルマ、脇役陣もそれなりに豪華なワリにはド派手な印象ナシ。

トムちんのワンマンスパイぶりが観たいという方はどうぞ。
1996年/アメリカ/110分/監督:ブライアン・デ・パルマ
MISSION: IMPOSSIBLE

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