小心でお人好しの男が不思議なマスクを偶然手にしたことで繰り広げられる騒動を描くファンタスティック・コメディ。
スタンリー・イプキス(ジム・キャリー)は、気は優しいが小心者で女の子にモテない冴えない銀行マン。楽しみといえば、往年のカートゥーン・ビデオを観ること。ある日、彼は銀行を訪れた街で人気のナイトクラブのセクシーな歌姫ティナ(キャメロン・ディアス)にひと目で心惹かれてしまう。同僚に彼女のナイトクラブへと誘われ張り切って出かけるスタンリーだったが、同僚に置いてけぼりを食らい、クラブに入れず意気消沈。しかし帰り道に川で古ぼけた仮面を拾ったことで彼の生活は一変する。その仮面は人間の潜在的欲望を引き出し、実現させる不思議な能力を持っていたのだ。仮面をつけたスタンリーは怪人マスクとなって大暴れ。ティナに猛烈アタックするが彼女の恋人であるドリアン(ピーター・グリーン)の銀行強盗計画を邪魔したことから窮地に陥ってしまう…
誰か俺を止めてクレッ!この作品の面白さがCGで表現されるマスクの動きではなくジム・キャリーの魅力によるってトコがまず素晴らしい。刑事が訪ねてきた時に急に耳が遠くなって「えッ?」とかいう表情だけで大笑い。何度も繰り返し観てますが未だに笑える。そしてキャメロン・ディアスが非常にキュートかつセクシー。現在の彼女は痩せすぎて手足の妙に長いカエルちゃんみたいな様相を呈しておりますが、この作品の彼女はホントに可愛い。
チンピラたちにからまれていきなり風船でプードルを作るトコ、クラブで激しくダンスするシーン、警官たちが戸惑いながらも踊りだすシーン、マスクが撃たれてアカデミー賞ばりの演技をするシーン。全てが楽しい。全編ハイテンション。そして時折見せる素顔のスタンリーの切ない表情にキュンとしたり。スタンリーが飼ってるワンちゃんのマイロくんも可愛い。そしてグッボーイ。
テンポのいいストーリー展開とCGが嫌味なく効果的に使われ、笑いのセンスも抜群にいい。ジム・キャリーがクドくて苦手という方でも楽しめる娯楽作品だと思いマス。
1994年/アメリカ/101分/監督:チャールズ・ラッセル
THE MASK