未来警察

ロボットと人間が共存する近未来。警察官のジャック・ラムジー(トム・セレック)は、ロボットに関するトラブルを解決する特別班に属し、様々な事件を解決していた。交通課から転任してきたばかりのカレン・トンプソン(シンシア・ローズ)を連れ、ヘリで農園へ急行するラムジー。農業ロボットが突然狂い出したのだ。逃げ足の早いロボットを追いかけ、どうにか騒ぎをおさめたのも束の間、家事ロボットが制御不能になり、殺人を犯す事件が発生する。家には赤ん坊がひとり取り残されている。狂ったロボットの攻撃をかわし、赤ん坊救出に成功するラムジー。しかしオフィスで、工事現場で次々とロボットたちが異常をきたす。何者かによって命令系統の特殊回路が埋め込まれ、ロボットは不正に改造されていたのだ。事件を追ううちに、やがて犯罪を繰り返すルーサー(ジーン・シモンズ)という男が浮かんでくるが…


昔、日曜洋画劇場で観たなぁ。淀長さんの名解説炸裂だったなぁ。作品自体はどうしようもなく小粒でしたが。そして幾年月。何故かDVDを買ってしまうKORO。いや安かったから。別にトム・セレックが好きで好きでたまらない症候群とかじゃないですヨ?渋いおっさんは大好物だが、さすがにトム・セレックは守備範囲じゃない。とにかく購入したので、鑑賞してみる。100分後。1,000円以下でヨカッタと胸を撫で下ろすKOROちゃんがおりマシタ。

とんでもなくツマンナイわけではないですが、未来世界を描いてる模様なのに(デモ、一切作中ではいつ頃の時代なのかは語られず)、全くの現代にしか見えマセン。建物といい、洋服といい。ロボットも再見してみると、「禁断の惑星」のロビーよりもショボいわッって出来だし。んがッ!しかし!なんと悪役がジーン・シモンズですよ、アナタ!え、知らない?まさかぁ。KISSのジーン・シモンズですよッ!KORO的には再鑑賞しての最大の驚きポイント。演技はいただけないような気もしますが、素顔の彼は悪役の雰囲気たっぷり。というか、どっからどうみても悪人顔ですから。監督がマイケル・クライトンだったというのもプチ驚き。

しかし、シンシア・ローズが出てるとB級作品がさらにB級っぽくなるなぁ。え〜と。ショボいとか、B級とか連呼してますが正真正銘ショボいですから。空中浮遊カメラやクモクモロボットの動きを見たら、きっと誰もが「ショボッ」と思わず言ってしまうはず。追尾式の銃弾のカメラワークはなかなかでしたケド。それとラムジーが高所恐怖症という設定もあまり生かされてない。…まさか「めまい」を意識したんじゃないだろうな。うむ、有り得ん。それならもっとお美しいヒロイン登場させろ。シンシア・ローズじゃいかんやろ。

以前に観た時はけっこう怖かった覚えがあるのだが、再鑑賞したら実はツッコミどころ満載な作品だったということに気付く。全く褒めてマセンが実はキライでなかったり。ショボさ加減がKOROのへっぽこ魂に訴えかけるので。
1985年/アメリカ/101分/監督:マイケル・クライトン
RUNAWAY
2008.01.05記

「ラストの○○シーン、長すぎ」
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