ナインスゲート

ジョニー・デップ主演のオカルト・ホラー。禁断の書といわれる“悪魔の書”を探す書籍ブローカーが巻き込まれる恐怖を描く。

世界中の希少本を探す、書籍の探偵コルソ(ジョニー・デップ)。ある日彼は出版業者のバルカン(フランク・ランジェラ)から世界に3冊しか存在しないという伝説の悪魔の祈祷書の鑑定を依頼される。バルカンが入手した「ナインスゲート(影の王国への九つの扉)」。1666年に書かれたこの有名な魔術書はすぐさま禁書になり、作者共々火の中で燃やし尽くされたという。

目録によれば、現存するのは世界中でたったの3冊。だがバルカンはその3冊のうち、本物はたった1冊なのではないかと疑っているらしい。3冊の本を相互に比較してバルカンの本の真贋を確かめること。もしバルカンの本が贋物で他に本物があれば、いかなる方法を使ってもそれを入手すること。依頼を受け、ニューヨークからスペイン、ポルトガルと祈祷書を追って旅をするコルソ。しかしそんな彼の周囲で不可解な殺人が続発して…


雰囲気とジョニー・デップに騙されマシタ。それと微妙に「エンゼルハート」っぽいストーリー展開に。「エンゼルハート」が好きなんで。えぇ、最初は面白かったですよ。金が全ての古書探偵。禁断の書を探す旅。悪魔の書に魅せられ、自分を見失う人間。そして悪魔の書に秘められた謎。コルソの前に現れる謎の美女。正にKORO好みな展開に期待は膨らみマシタ。しかし、散々盛り上げておきながらそれはないだろ!と激しく訴えたくなるようなラストでした。なんじゃ、そのオチは!引き込んでおいて無残に放り出されたカンジ。つ〜か観客置いてけぼりか?とマジで思った。

金が全てな筈のコルソが悪魔の書に魅せられていく過程がないのもあって、更にハァ?なエンディング。映像、雰囲気共に充分ミステリアスなのに、ストーリーがあまりにもヒネリがない。それにとんでもなく高値がつく本を扱ってるシーンで躊躇いもなくタバコを吸ったり、ワイン飲んでるトコも疑問。少市民なミーには真似が出来マセンわ。

あ、謎の女エマニュエル・セニエは素晴らしくステキですわ。彼女は「フランティック」で観て一目で惚れた女優で、更にミステリアスになってて惚れ惚れ。まぁ多少身体が太くなった感はありますが。それと監督のロマン・ポランスキーの妻なのね。つ〜か33歳違いだよ。やっぱりポランスキーはロリ・・・以下自粛。

まぁエンディングは悪魔を題材にしてるのよ!人間の立ち入る領分じゃないのよ!悪魔に選ばれた者だけがその向こうの世界を知るコトが出来るのよ!アンタ達なんかお呼びじゃないワ!ってコトですか?そういうワケでジョニー・デップが観られるだけで満足という方だけにオススメします。
1999年/フランス・スペイン/133分/監督:ロマン・ポランスキー
THE NINTH GATE

「タダ○りされたレナ・オリンが激怒するシーンが笑える」
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