ルパン三世 カリオストロの城

モナコの国営カジノから売上金を盗み出しホクホクのルパンと次元大介。だが盗み出した札が幻の偽札、ゴート札であることに気づいたルパンは次元と共に、偽札の出所と噂されるヨーロッパの独立国家カリオストロ公国に潜入する。そこで男達に追われる花嫁姿の少女、クラリスと遭遇したルパンはなりゆきから彼女を助けるが、ゴート文字の入った指輪を残して彼女は連れ去られてしまう。クラリスはカリオストロ公国大公家の継承者で現在の公国は大公の急逝により大公位は現在、空位。ラサール・ド・カリオストロ伯爵が摂政としてカリオストロ公国の事実上の統治者となっていた。そして伯爵はクラリスを妻として迎えることで公国を名実共に手に入れようと考えていたのだ。囚われの身のクラリスは伯爵の居城であるカリオストロ城に閉じ込められているという。ゴート札の謎もそっちのけで石川五ェ門まで呼び寄せ、クラリス救出に乗り出すルパンだったが…


迂闊。「カリオストロの城」の感想をアップしてないお粗相。というかルパン映画を全くアップしてない恐るべき事実。ホントにルパン好きなのかよ。ルパン好きじゃないですから!次元好きですから!←言い訳

まぁそれはともかく。ルパン映画ですよ。まず手はじめに実写版の「ルパン三世念力珍作戦」を書こうかと思ったが、かなり脱力系作品だったせいか、うっかりしっかり内容を忘れている。意外と目黒祐樹のルパンは悪くなかった。田中邦衛の次元も伊東四朗の銭形も観てみるとイケる。五ェ門は登場せず。不二子ちゃん役の女優。…アンタ誰だよ。不二子ちゃんはおっぱいボヨヨンなのッ!ウエストはキュッなの!ヒップはババ〜ンなのッ!片腹痛いわ。へそで猛烈に茶を沸かすわ。そんなカンジで再見する気力が沸かず。

あ、いつものように話が逸れた。お約束なカンジで脱線した。軌道修正。そう、カリオストロですよ!宮ア監督ですよ!クライマックスの塔をジャンプしていくシーンなんて宮ア駿テイスト全開ですよ。そしてルパンが「おじさまぁ〜」とか呼ばれてますよ(泣)。いや、大好きですよ。この作品。序盤のカーチェイスなんてホントに心躍る。銭形もカッコイイ。埼玉県警を伴ってカリオストロに乗り込む心意気にほれた。デモ、実はもちっと色っぽいお話がいい。クラリスは可憐で可愛いけど、ルパンとクラリス?それじゃロリだろ。

劇場第一作目の「ルパンVS複製人間」とは180度イメージが違うかも。一作目なんて不二子ちゃんの○○なんて観れちゃいますから!思い出しただけで「ぽっぽ〜ッ!」ですから!もうルパンがニヒルでねぇ〜。次元の活躍がやや少なかったような気がするのは惜しいけど。

しかし。何度も鑑賞してるうちに思った。なんか一見、お子様も安心して観られる健全ルパンってカンジのこの作品だけど、実はこの作品のルパンが一番大人なんじゃないかと。カッコつけるのをやめて、代償を求めずに一人の少女を助けるルパン。侘びさびですよ(?)。成熟した男の渋みですよ。と勝手に考えてみた。まぁルパン作品とかそんなことは抜きで心から楽しめる作品であるからヨイのです。古典的な冒険活劇を下敷きにしたストーリー、躍動感溢れるアクション、素晴らしい。え、不二子ちゃんのムフフなシーンがこれっぽっちもないッとか憤慨してマセンよ?失礼な!意外とミーも違いが判る大人なんだぜッ!

ルパンのようでルパンでない。でもルパン。ラストシーンでの銭形警部のセリフが心に沁みる。
1979年/日本/100分/監督:宮ア駿
ルパン三世 カリオストロの城
2008.05.03

「いまはこれがせいいっぱい」
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