トム・クルーズが武士道精神をテーマに、自ら製作と主演を兼ねたハリウッド版日本時代劇。

19世紀末。原住民討伐戦に失望した南北戦争の英雄、オールグレン（トム・クルーズ）は、酒に溺れる毎日を送っていた。そんな彼に軍事の近代化を目指し、西洋式の戦術を取り入れることにした日本政府から軍隊の教官にと声がかかる。日本政府は軍事力の近代化とともに前時代的な侍たちを根絶させようと企んでいた。

日本に招かれたオールグレンはさっそく西洋式の武器の使い方などを教え始めるが、勝元盛次（渡辺謙）率いる侍たちの不穏な動きに焦りを感じた政府は、オールグレンの忠告を無視して急造の軍隊を侍掃討に送り出す。だが、経験不足の兵士は侍たちの攻撃に為す術もなく、1人最後まで闘い続けたオールグレンは捕らえられ、勝元の村へと連れて行かれる。異国の地で侍の生活を目の当たりにしたオールグレンはやがて、その侍魂に心を動かされていく。

トムちんはやっぱりいつものトムちんでした。終わり。って、もう終わりなの！別にご不満なんてないわよ。渡辺謙はカッコ良かったし。どうして英語ペラペラなのよ？どうしてトムちんを連れて帰るのよ？何故に友情が芽生えちゃうのよ？明治維新なのに戦国時代的な侍達にえぇ？とか疑問はいっぱいデシタ。明らかに日本の風景じゃないし。道端にお地蔵さんでなくて大仏？があったりしたし。小雪も黙ってればおっけ〜だけどしゃべると途端に寒い気分になるのもちょっとイヤン。2人のラブラブなシーンもトムちんの目力がスゴクて、あぁトムちんだぁとかワケワカンナイ呟きが出たりシマシタ。

トムちんは相変わらずの俺様演技だし、ツッコミどころは色々とありますが彼の主演作品はハズレが少ないというのも事実なので内容には概ね満足。素直に楽しめた。時代考証的に首を傾げたくなるようなシーンはあるけれど、そういうことは抜きにして侍たちの登場シーンにやられマシタ。薄靄のかかる林の中から静かに現れる侍たち。静かに、だけど重々しく。カッコイイ！ドでかい富士山も許せるわよ！真田広之は立ち居振る舞いが美しいねぇ。出番の少なさが惜しい。渡辺謙がオイシイとこ一人で持ってちゃったね。恰幅はいいし、目力あるし、トムちん食ってるし。ステキかも？とんこつ系の濃い顔の日本人男子は好みじゃないんだが。

あ、トムちん。ボクは殺陣も出来るんですよ〜。見事な動きを見てくれよ！ほら、すごいでしょ！カッコイイだろ！と言わんばかりのトムちんVS刺客のシーン。クドイくらいにスローモーションでした。俺様の全ての動きを目に焼き付けろ！みたいな。←褒めてるつもり

小雪のコトをこれっぽっちも書いてなかった。一言。デカいよ。

迫力ある戦闘シーンには大満足でしたが、ラストはちょっと不満。何故に勝元は○○なんだ！侍だろうがッ！とかなり疑問。それとやっぱりトムちんはトムちんなのねってカンジのラストでした。
2003年/アメリカ/154分/監督:エドワード・ズウィック
THE LAST SAMURAI