レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

幸せだった三姉弟妹を次々と襲う、最悪の不幸がはじまる

両親を亡くした幼い三姉弟妹が強欲な親戚によって数々の災難に巻き込まれるファンタジック・コメディ。

ボードレール家のヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)、クラウス(リアム・エイケン)、サニー(カラ&シェルビー・ホフマン)は幼いが賢い三姉弟妹。長女のヴァイオレットは天才発明家。長男のクラウスは普通の人が一生かかっても読みきれない量の本を読破している本の虫。末妹のサニーはどんなものでも噛み付いたら離さない。ある日、海辺で遊んでいた3人に哀しい知らせが届く。自宅が火事になり、両親は莫大な財産を残し焼け死んでしまったというのだ。三姉弟妹に残された財産はヴァイオレットが成長するまで使えず、身寄りのない3人は遠縁の親戚オラフ伯爵(ジム・キャリー)に預けられることに。だが預けられてすぐ、三姉弟妹はオラフ伯爵の目当てが自分たちの遺産だと気づくのだが…


え〜と。そんなに不幸な話のオンパレードではなかったような?そしてサニーの特技は特技といえるのか?…スンマセン。ミーは前売り券についてくるトランプが欲しかっただけです。ゴスな衣装が観たかっただけです。なので威張ってああだこうだ言えない!デモ言う。うっかりしっかり感想書くのを忘れてかなり発酵させたケド書く。

まぁね。トランプが欲しかっただけというのはホントです。デモ、タイトルにもそこはかとなく惹かれたわよ?鑑賞前に公式サイトを見るには見たがゴシックな雰囲気らしいということしか見てなかったり。なのでレモニー・スニケットさんが不幸な出来事に見舞われる話だと思ってた。全世界で3000万部を売り上げた「世にも不幸せなできごと」シリーズの映画化ということだが、そんな原作の存在も知りマセンでしたよ。適当すぎ。

とにかく鑑賞した。ジム・キャリーのメイクはそれほど違和感はなかったが微妙に突き出た下ッ腹が気になった。肝心の内容?これがどのエピソードもメリハリなく、ただ羅列されただけってカンジだったので途中で飽きた。ジム・キャリーやメリル・ストリープのオーバーアクトに対し、三姉弟妹の単調な演技が異常に浮いていた。それがこの作品の味といえば味なんだろうケド、なんか入り込めないのよねぇ。ラストも妙に教訓的でもっとブラックでもいいんじゃない?と思った。まぁヴァイオレット役のエイミー・ブラウニングが可愛いし、将来性がありそうなのはヨカッタ。というか「ゴーストシップ」の幽霊少女役だったのか。へ〜へ〜へ〜。

あ、ストーリーは単調だったが、影絵風のエンド・クレジットは素晴らしいッ。ウットリしたぞ。あれ?内容よりエンド・クレジットの方が素晴らしいってホメ言葉じゃないような?まぁヨイ。とりあえず最後まで観ようという励みにはなる!…多分。

謎も不幸ぶりも中途半端だったけど、ゴシックな衣装や美術が正にミーのツボだったのでホメてない割にはそんなにキライじゃない作品。ジム・キャリーのワル乗り演技もミーは気にならない性質なので。しかし、ノークレジットとはいえ、ダスティン・ホフマンの登場シーンが判らなかったよ。鑑賞後、どこに出てたんだ?と悩んでたらボーイ・ジョージとデヴィッド・ボウイの区別がつかない友達に速攻で指摘されたよ。唖然。
2004年/アメリカ/109分/監督:ブラッド・シルバーリング
LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS
2008.05.10記

「ジム・キャリーの世にも不幸せな物語というタイトルが正解だと思う」
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