ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

シリーズ完結編。世界を破滅から救うため、滅びの山に指輪を捨てる旅に出たフロドとその旅の仲間たちの過酷で果てしのない旅の最終章。

サルマン(クリストファー・リー)率いる1万を超える軍隊に打ち勝ち、ローハンの人々を救ったアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)やガンダルフ(イアン・マッケラン)たちはエント族の助けを得てサルマンが支配するオルサンクの塔を破壊、サルマン封じに成功したメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)と合流する。しかし喜びも束の間、サウロンはもう1つの人間の国ゴンドールに20万もの軍を送り込む。中つ国最後の砦、ゴンドールを死守するため、旅の仲間たちと長らく国交が途絶えていたローハンの人々は立ち上がる。一方、サム(ショーン・アスティン)と共にモルドールの滅びの山を目指す旅を再開したフロド(イライジャ・ウッド)は、指輪の魔力にいよいよ押し潰されようとしていた。更に指輪を取り戻したいゴラムは2人を陥れる計画を練っていた。


とうとう最終章ですヨ。この作品を観る前に1部と2部を再鑑賞してたKOROは大興奮で映画館へ。いきなりゴラム=スメアゴルのドアップにびっくり。まぁホントに指輪の魔力は恐ろしいですなぁと改めて思ったり。徐々に魔物化(?)していくスメアゴルの描写がまたスゴイ。デモ、ホビットの時のスメアゴルよりも現在のスメアゴルの方がKORO的にはラヴ。

ローハンの戦いでは勝利を収めたものの、更なる大軍でゴンドールに攻め入ろうとするサウロンの動きを知ったガンダルフはゴンドールの執政デネソール(ジョン・ノーブル)に忠告するため、ミナス・ティリスの都へ向います。これがまた素晴らしい都ですよ。馬を駆って都の頂上へ向うガンダルフの姿にウットリ。デモ、デネソールにはガッカリ。もっとファラミア(デヴィッド・ウェンハム)を愛してやれよ。可哀想だ。メリーとピピンも大活躍。デモ、レゴラスがかなり後半になるまで全然出てこない。出てきてもあんまり目立たないし。クライマックスの戦いでは前作をも凌ぐ身軽振りを発揮してたケド。

あ、前作で登場したエオウィン(ミランダ・オットー)のことをこれっぽっちも触れてなかったわ!だって横恋慕だし!タレ目だし!すごいへっぴり腰でナズグルに立ち向かっちゃうし。有り得ない火事場のバカ力で○の○をぶった斬るし。ついでに最後ではキレイさっぱり横恋慕魂を捨てたのか違う人物とムフフな雰囲気だし。まぁ原作は読んでないので、このあたりの過程はよくワカランですが。

しかしこの最終章の真の主人公はサムですよ!もう彼の名セリフがてんこ盛り。フロドに「アナタの○○を○○○コトは出来ませんがアナタを○○○○、○を○○コトは出来ます!」なんて言うシーンは号泣ポイントですよ。ついでに異常に2人の関係がセクシャルに感じるのはミーの気のせいですか?異常に濃い愛の空気が充満してるような?まぁヨイ。あ、それと後半、過剰なまでに強くなるサム。「おとっつぁんの分だッ!」というセリフは緊張感を削ぎましたが。サムと違って本来主人公であるはずのフロドは全然ダメダメくん。指輪の重圧は確かに彼にとってかなりの重荷だろうけど、サムに頼りっぱなし。それと半裸のフロドのぽっこりしたお腹にレンバスパンを独り占めしてるのはアンタだろ!と軽くツッコンでみました。

20万もの軍勢との戦いはたしかに大迫力で凄かったですが、前作よりも悲壮感がないカンジ。なのであんまり印象に残ってないんだなぁ。アラゴルン率いる「パイレーツ・オブ・カリビアン」みたいな(?)援軍もあっという間に現れてあっという間に去っちゃうし。

あ!ちょっとアナタ!今回サルマンが全然出てこないわよ!どういうことよ!蛇の舌グリマも全く登場シーンなし。ちょっとご不満ですなぁ。原作でもサルマンはアイゼンガルドの戦いの後、出てこないのかしら?1度じっくり原作を読んでみなければ。

滅びの山のシーンもあっさり気味で印象薄い。多分、旅が終ってからの後日譚が妙に長かったせいではないかと。これがやたらと長い。もっとさらっとモノローグだけでも良かったんじゃないのかな。エンディングに多少の疑問は残りますが、圧倒的なスケールと美しい映像、素晴らしい音楽、全てに心を揺り動かされたのは確か。それに指輪の力に心を蝕まれていくフロドを勇気付け、最後まで信念を失わないサムの姿に感動。フロドを信じ、彼が無事に指輪を捨てられるよう、勝ち目のない戦いと知りながら我が身を投じていく仲間たちの強さにも心を打たれマシタ。あ、ピピンの歌声もステキだったなぁ。
2003年/アメリカ・ニュージーランド/203分/監督:ピーター・ジャクソン
THE LORD OF THE RINGS:THE RETURN OF THE KING

「アカデミー賞11部門受賞おめでとう」
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