ルパンと自らを神と名乗る謎の人物マモーが賢者の石を巡って繰り広げる争奪戦を描いたルパン三世、劇場版第一作目。
ルパン三世が処刑されたというニュースが世界を駆け巡る。鑑識の結果、死んだ男がルパンだということが確認される。銭形警部はそのニュースを聞き驚くが、一番当惑していたのは当のルパンだった。真実を確かめるために訪れた銭形といつものように捕物帳を繰り広げながらも逃げるルパン。ルパンは不二子にあるモノをねだられ、エジプトのピラミッドに向かう。それは「賢者の石」。首尾よく盗み出したルパンだったが、これまたいつものように不二子に騙され、お宝だけを掠め取られる。不二子もまた「賢者の石」をマモーなる謎の人物に依頼されていたのだ。人間に永遠の生命を与えるとの言い伝えがある「賢者の石」。マモーは不老不死に関する品物を集めていた。しかし、ルパンが渡した賢者の石はすり替えた偽物。それに気付いたマモーに命を狙われるルパン。一方、不二子を巡るいざこざからルパンと別行動を取っていた次元と五ェ門の元にアメリカ大統領の特別補佐官が極秘裏に接触してくる。マモーが世界各国を脅迫しているというのだ。不老不死のアイテムを集め、世界を相手に無謀ともいえる挑戦を仕掛けるマモーの正体とは?
主題歌が「ルパン音頭」ですよ。歌ってるのは三波春夫大先生ですよ。いやぁ〜名曲だ。そしてルパンがクールで軽妙洒脱で大人っすよ。次元も出番は少ないがカッコいいっすよ。「行くなぁ!ルパーンッ!」というシーンだけで満点を献上したい勢いですよ。その後のシークエンスがこれまたいいんだなぁ。アダルトな雰囲気がたまらんとですよ。不二子ちゃんの○○なんかもご開帳ですからねッ!うひょ〜ッ!この点だけに関していえばKORO的には「カリオストロ」よりも「ルパンVS複製人間」の方が満足度が高いッ!1978年作品なので映像的には今観ると、ややツラいがそんなことは無問題。シュールな世界観がヨイッ。おちゃらけているようで実は非情なとこも併せ持っているというルパンの性格が描写されているとこがヨイ。ミーはお年寄りですからね。ルパンは青ルパンの方が好きですからね。
第2シリーズの高視聴率を受けて製作された当作品ですが、大人向けルパンを作るという趣旨の元、第1シリーズの作風が蘇ったかのようなハードボイルな展開がタマランッ。クライマックスのルパンの冷酷な横顔がこれまたタマランッ。どっちかというとルパンより次元が好きなミーだが、この作品のルパンはムチャ、かっこいい。次元に「オマエはクラシックなヤツだよ」と言われようがヨイのです。そんな男に惚れちゃうのよ〜。ああん、ミーもルパンに口説かれたいぃぃぃ〜ッ!パンツいっちょでベッドにダイブされたいッ!
興奮しすぎた。そして好きだと言ってる割に今さら感想書いてるのはこれいかに。感想を書こうと思うと、つい作品を再鑑賞したくなるワケですよ。そしたら、サラ〜っと流して観ればヨイのに真剣に見入っちゃって感想を書くどころじゃない。観終わったら数時間はぼ〜っとルパン世界に酔い痴れてマスから。ルパァ〜ン(はぁと)みたいな。困ったちゃん。全編に漂うハードボイルドな雰囲気に「カリオストロ」のルパンが好きな人は違和感を覚えるかもしれないけど、これがルパンなのだよ!女に甘いばかりじゃないんだよ!女と遊ぶのもギャンブルしたり酒を飲んだりするのと同じ感覚なんだよ。いつ自分を裏切るかもしれない女。ルパンは女と遊んでる時に真剣になったりしないのよッ。いつだって自分を裏切れば躊躇うことなく銃口を向けちゃうのよ。それは次元や五ェ門も同じ。不二子ちゃんにさえ事と次第によっては殺気ぷんぷんで対峙するサマに興奮ですよ。
クールな雰囲気もよいが肝心のストーリー展開もなかなか。ギャグを適度に織り交ぜながらSF要素までありますよ。何よりマモーのキャラがヨイ。なんなんなんだ、あの存在感は。変な髪形、穏やかでありながら不気味さ満開の口調。クライマックスのデッカイ○○○におったまげた。
クールで大人なルパンを堪能したい方は是非、どうぞ。
1978年/日本/102分/監督:吉川惣司
ルパン三世 ルパンVS複製人間
2008.07.26記