レイジング・ケイン

あなたはこのサスペンスに耐えられますか…。鬼才デ・パルマ監督からの挑戦!!

主演・ジョン・リスゴー、監督・ブライアン・デ・パルマ。濃すぎる組み合わせ。

子育てに異常な情熱を燃やし、息子を研究材料に子供の心理を観察し続ける児童心理学者カーター(ジョン・リスゴー)。妻はそんな夫の姿に不安を抱く。実はカーター自身も不安なのは同じことだった。カーターには、常に彼の行動を監視・補佐するようにどこからともなく現れる双子の弟・ケイン(ジョン・リスゴー2役)がおり、気の弱いカーターを何かにつけて、けしかけるような言動をするのだ。そして研究が進むうちに町では奇妙な事件が起こり、警察はカーターに目をつけるが…


こえぇぇ〜ッ。ジョン・リスゴーの○○がッ!いきなり伏字でスミマセン。だって書いちゃうとネタバレだし。というか、これってデ・パルマだったんだ。意外とデ・パルマ作品の中でも知られてないようで、ミーも全く監督が誰とかは気にせず鑑賞。ジョン・リスゴーの悪人顔が好きなんです。それだけです。そしたら、アナタ!デ・パルマ節炸裂映画デシタ。破綻一歩前だがお構いナシのストーリー。そんなコトは関係ないッ!ハッタリといわれようが構わん!要は観客が驚けばいいのだ!みたいな。そして、これでもかッというくらいに色んな映像テクを駆使したカメラワーク。特にクライマックスのシーンはデ・パルマ味濃厚デシタ。とんこつラーメン。まぁ往年のキレとかはさすがにないような気もしますが。「キャリー」とか「スカーフェイス」とか。あと、しっかりヒッチコックへのパクり、オマージュがあったり。多分、あのシーンは「サイコ」だ。

まぁストーリー自体は大したことないです。すぐ真相が判っちゃいマス。ただ、ジョン・リスゴーが不気味で不気味で。悪人顔かつ超デカ顔。顔全面が不気味。笑ってもコワイ。そんな彼が双子ですよ!しかも○○で○○もやっちゃいますヨ!あぁサスペンスってネタバレなしに感想書くの難しいなぁ。伏字オンパレードだよ。しかも後日自分で感想読んだら、伏字の部分が判らなくて再鑑賞したくなる罠発生だよ。

サスペンス部分はやや弱いですがエンディングのショック度はかなりなもの。デ・パルマが嬉々として撮ってるサマが思い浮かぶようだ。ただこれを一緒に観た友人の彼女が意味が判らん!と騒ぎ出して30分かけて説明したのに「全然意味判らんし!面白くない、これ!」とキレられたのが今でも思い出されて、なんだかショッパイ気持ちになるのデス。

デ・パルマのハッタリ演出がキライでないという方は一度ご覧クダサイ。
1992年/アメリカ/92分/監督:ブライアン・デ・パルマ
RAISING CAIN
2008.02.23記

「あんなこわい面接はイヤだ」
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