アメリカへの亡命を表明した艦長率いるソ連の原子力潜水艦レッド・オクトーバーを巡る人々の思惑を描いたポリティカル・サスペンス。
ソビエト、ムルマンスク沿岸。ソ連の最新鋭原子力潜水艦レッド・オクトーバーの艦長ラミウス(ショーン・コネリー)は、秘かな決意を胸に、艦の前進を命令する。同じ頃、CIAのアナリスト、ジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)は、イギリス情報局から入手したソ連の最新原子力潜水艦の写真を片手に、突如、大西洋に姿を現した潜水艦の目的の解明に当たっていた。レッド・オクトーバーの不審な行動が刻々とアメリカに報告される中、ライアンは、艦長ラミウスが亡命するのではと直感する。国家安全対策顧問ジェフリー・ペルト(リチャード・ジョーダン)から、3日以内にラミウスの真意を証明するよう命じられるライアン。直ちに北大西洋沖のアメリカ空母エンタープライズに向かうライアンだが…
ジャック・ライアンシリーズを「今そこにある危機」、「パトリオット・ゲーム」、そしてこの作品と逆に鑑賞してるKOROデス。あ、そういえば「トータル・フィアーズ」もジャック・ライアンシリーズだっけ?あれは未見だけど、まぁいいか。ベン・アフレック主演だし。
ハリソン・フォード主演のジャック・ライアンものもワリと好きなんですが、この作品の方が面白いデスな。しかしアレック・ボールドウィン、見た目はカッコイイけど、どう見ても頭悪そうにしか見えないのよねぇ。なので彼がスンバラシイ閃きでラミウスの考えを見抜いても、ラミウスと対峙した時にラミウスが「ボンクラじゃなくて良かったよ」みたいなコトを言ってもハァ?な気分満載。
前半は硬派な雰囲気で良かったのに肝心のクライマックスがとてつもなく荒唐無稽な展開になるのも、ちょっと減点。そんなミサイルの避け方がアリですか?とかマヌケ度満点の敵艦の艦長とか。デモ、ショーン・コネリーはじめ、サム・ニール、スコット・グレンにティム・カリーまでもが渋い演技で作品を締めてくれてるのでヨシ。アレック・ボールドウィンもしゃべらなければ可(褒めてない)
キレイなお姉さんは1人も出てない男臭い作品ですが、軍事サスペンスモノ、特に「Uボート」や「クリムゾン・タイド」のような海戦モノが好きな方にはオススメ。
1990年/アメリカ/135分/監督:ジョン・マクティアナン
THE HUNT FOR RED OCTOBER